- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(476)ドイツの文豪ゲーテの名言 We must always change, renew, rejuvenate ourselves; otherwise we harden.(古きを捨てて新しきを迎え入れる)
“We must always change, renew, rejuvenate ourselves; otherwise we harden.”
直訳は「私たちは常に変化し、再生し、若返る必要がある。さもないと、私たちは硬化してしまう」で、似た意味のことわざに「古きを捨てて新しきを迎え入れる」があります。
ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)の名言 We must always change, renew, rejuvenate ourselves; otherwise we harden.の意味
この言葉は、単に外見的な若さを保つということだけでなく、人間が成長し続けるために、心身ともに変化し続けることの重要性を説いています。
変化の必要性:
人は常に変化する環境の中に生きており、それに適応するためには、自分自身も変化していく必要があるということです。
再生と若返り:
変化だけでなく、再生や若返りという言葉を用いることで、単なる変化ではなく、より積極的な自己変革の重要性を強調しています。
硬化の危険性:
変化を恐れ、現状に固執していると、心も体も硬くなり、成長の機会を逃してしまうという警鐘を鳴らしています。
この名言が示唆すること
この名言から、私たちは以下のことを学ぶことができます。
変化を恐れない:
新しいことに挑戦したり、考え方を変えたりすることを恐れずに、変化を積極的に受け入れること。
学び続ける姿勢:
常に新しい知識や経験を吸収し、自己成長を続けること。
柔軟な心を持つ:
固定観念にとらわれず、状況に合わせて柔軟に対応すること。
ゲーテの思想との関連性
ゲーテは、人間の内面的な成長を重視する思想家でした。この名言は、彼の思想を象徴するものであり、人間が生涯を通じて成長し続けることの大切さを教えてくれます。
まとめ
ゲーテのこの名言は、現代社会においても、私たちに多くの示唆を与えてくれます。変化の激しい現代社会において、この言葉は、私たちが自分自身を成長させ、より豊かな人生を送るための指針となるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
The only thing constant is change.(唯一不変なのは変化である)
世の中は常に変化しているため、それに合わせて自分自身も変化していく必要があることを表しています。
If you always do what you’ve always done, you’ll always get what you’ve always got.(いつもと同じことをしていれば、いつもと同じ結果しか得られない)
新しいことを試さずに同じことを続けていると、成長がないことを示しています。
You can’t step into the same river twice.(同じ川に二度と入れない)
世界は常に変化しており、過去に戻って同じ状態を経験することはできないことを意味します。
A rolling stone gathers no moss.(転がる石には苔が付かない)
表面的な意味は、落ち着いて一つのことを続けないと成功できない、というものですが、裏を返せば、常に変化し続けることの重要性を示唆しています。
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似た意味の日本語のことわざ
古きを捨てて新しきを迎え入れる:古い考え方を捨て、新しい考え方を積極的に取り入れることの大切さを説いています。
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ゲーテの生い立ち
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは、ドイツの文豪であり、詩人、思想家として知られています。彼の作品は、文学のみならず、哲学、科学など多岐にわたる分野に影響を与え、今日まで読み継がれています。
生まれと少年時代
誕生: 1749年8月28日、神聖ローマ帝国の自由都市フランクフルト・アム・マインで裕福な市民階級の家庭に生まれました。父親は弁護士であり、厳格な教育を息子に求めたと言われています。
恵まれた環境: ゲーテは幼少期から豊かな蔵書を持つ家庭で育ち、読書に親しみました。また、家庭教師から古典語や音楽、絵画などを学んだため、幅広い教養を身につけることができました。
早熟な才能: 少年時代から詩作を始め、15歳で長編叙事詩『レーニン』を執筆するなど、その才能の早熟さが際立っていました。
青年期とライプツィヒ、シュトラスブルクへ
ライプツィヒ大学: 17歳でライプツィヒ大学に入学し、法学を学びました。しかし、学問よりも文学や演劇に熱中し、友人たちと文学サークルを結成するなど、活発な活動を行いました。
病気と転地: ライプツィヒで健康を害したため、シュトラスブルクに移り、ストラスブルク大学で医学を学び始めました。
ヨハン・ゴットフリード・ヘルダーとの出会い: シュトラスブルクで出会った詩人ヨハン・ゴットフリード・ヘルダーは、ゲーテの思想に大きな影響を与えました。ヘルダーは、自然と人間との関係、民族の個性、そして感情表現の重要性を説き、ゲーテの文学観を大きく変えました。
帰郷と官僚としての活動
フランクフルトに戻り: シュトラスブルクでの学びを終え、フランクフルトに戻り、弁護士として働き始めました。
ウェッツラールへの派遣: 法律顧問としてウェッツラールに派遣され、シャルロッテ・フォン・シュテルンとの恋愛を経験しました。この恋愛は、ゲーテの代表作の一つである『若きウェルテルの悩み』のモデルとなったと言われています。
官僚としてのキャリア: ウェッツラールでの経験を経て、ヴァイマル公国の宮廷に招かれ、文官として活躍しました。
ヴァイマルでの活躍と晩年
ヴァイマル公国: ヴァイマル公国で、ゲーテは文芸院院長、宮廷劇場監督などを歴任し、文化的な活動の中心人物となりました。
多岐にわたる活動: 文学活動だけでなく、科学、哲学、政治など、様々な分野で活躍し、その幅広い知識と才能を発揮しました。代表作に『ファウスト』『若きウェルテルの悩み』『イタリア紀行』などがあります。
晩年: 老齢になっても創作活動を続け、多くの作品を残しました。1832年、83歳で生涯を閉じました。
ゲーテは、生涯を通じて多岐にわたる活動を行い、その豊かな経験と深い洞察が、彼の作品に反映されています。彼の作品は、普遍的なテーマを扱い、多くの人々に感動を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(475)英国の文豪シェイクスピアの名言 Poor and content is rich and rich enough; but riches endless is as poor and winter to him that ever fears he shall be poor.(足るを知るは富なり)
https://www.eionken.co.jp/note/william-shakespeare-b/
心に響く英語ことわざ(477)アイルランド出身の劇作家として有名なバーナード・ショーの名言 When a thing is funny, search it carefully for a hidden truth.(深淵の底にある宝石)
https://www.eionken.co.jp/note/bernard-shaw-b/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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