- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 210. 映画・ドラマに学ぶ心に響く英語表現
公開日
2025.04.03
更新日
2025.08.31

映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(28)“Lady Justice wept today.” ギリシャ神話
Lady Justice wept today.
ギリシャ神話
2009年から2015年にかけて米国で人気テレビドラマだった“glee”からのセリフです。
訳としては「正義の女神は今日嘆いていた」です。
このセリフの背景は、合唱部の宣伝の貼り紙を作るために、チアリーディング部のコピー機を無駄借用されたのに対して、厳罰を求めたものの、わずかなコピー代を支払うことで決着させた校長に対するチアリーディング部の先生のセリフです。
“justice”の意味は「正義、公正」で、発音は“dʒʌ́stis”、音節は“jus・tice”で2音節です。
“Lady Justice”はギリシャ神話に登場する剣と天秤を持つ正義の女神で、司法、裁判の公正さを表す象徴です。
“wept”は“weep”の過去形で、意味は「泣く、嘆く」です。
英語リスニングとしては、ギリシャ神話の神を取り上げて感情を表現するという教養を感じさせる表現を味わいたいところです。
英語スピーキングとしては、公正な裁きが話題のときに、このような表現ができるようになりたいものです。

(英文出典:glee:シーズン1エピソード2)
この記事もご覧ください。
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(27)“Rachel What’s-her-name.” 嫌な人への感情
https://www.eionken.co.jp/note/rachel-whats-her-name/
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(29)“Why can’t we ever be the ones to catch a break?” 思い通りにならない人生
https://www.eionken.co.jp/note/why-cant-we-ever-be-the-ones-to-catch-a-break/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。