- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(305)「モナ・リザ」の肖像画で有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの名言 Just as eating against one’s will is injurious to health, so studying without a liking for it spoils the memory, and it retains nothing it takes in.(押し付けられた学問は身につかぬ)
” Just as eating against one’s will is injurious to health, so studying without a liking for it spoils the memory, and it retains nothing it takes in.”
直訳は「食欲がないのに無理やり食べると体に悪いように、興味のない勉強は記憶を害し、何も身につかない」で、似た日本語のことわざに「押し付けられた学問は身につかぬ」があります。
レオナルド・ダ・ヴィンチの名言”Just as eating against one’s will is injurious to health, so studying without a liking for it spoils the memory, and it retains nothing it takes in.”の意味
ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)は、学習には意欲と興味が不可欠であると考えていました。興味のないことを無理やり詰め込んでも、脳はそれを記憶として処理することができず、すぐに忘れてしまうということです。
一方、興味のあることを学ぶことは、脳にとって刺激となり、記憶を定着させやすくします。さらに、学習意欲が高ければ、自ら積極的に情報を収集し、理解を深めようとするため、より深い学びにつながります。
この名言は、学習効果を高めるためには、意欲と興味に基づいた学習が重要であるというメッセージを伝えています。
以下、この名言から導き出される具体的なポイントです。
興味のある分野から学習を始める
学習内容を自分事として捉える
能動的に学習に取り組む
理解できない部分は積極的に質問する
復習を怠らない
これらのポイントを意識することで、より効果的に学習を進めることができるでしょう。
補足
この名言は、「強制された学習は効果がない」という現代の学習心理学の知見とも一致しています。
ダ・ヴィンチ自身は、多様な分野に興味を持ち、自発的に学び続けた人物として知られています。
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似た意味の英語のことわざ
A horse led to water cannot be made to drink.
意味: 馬を水場に連れて行っても、水を飲ませることはできない。
解説: このことわざは、いくら教えようとしても、興味のない人には理解できないという意味です。ダ・ヴィンチの名言と同様に、学習には意欲と興味が不可欠であることを強調しています。
You cannot teach an old dog new tricks.
意味: 年を取った犬には新しい芸を教えることはできない。
解説: このことわざは、年を取ると新しいことを学ぶのが難しくなるという意味です。しかし、これは必ずしも真実ではありません。年齢に関係なく、新しいことを学ぶことは可能です。
Where there’s a will, there’s a way.
意味: 意志があれば道は開ける。
解説: このことわざは、本当に何かを成し遂げようと思えば、必ず方法を見つけられるという意味です。ダ・ヴィンチの名言と同様に、学習にも強い意志と意欲が必要であることを強調しています。
Interest is the best teacher.
意味: 興味は最高の教師である。
解説: このことわざは、興味のあることを学ぶことは、最も効果的な学習方法であるという意味です。ダ・ヴィンチの名言と完全に一致する意味です。
Necessity is the mother of invention.
意味: 必要は発明の母。
解説: このことわざは、何かを成し遂げようとする強い意志があれば、困難を克服し、新しい方法を見つけることができるという意味です。ダ・ヴィンチの名言と同様に、学習にも強い意志と意欲が必要であることを強調しています。
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似た意味の日本語のことわざ
押し付けられた学問は身につかぬ
意味: 興味のないことを無理やり学んでも、身につかないという意味です。ダ・ヴィンチの名言と同様に、学習には意欲と興味が不可欠であることを強調しています。
興味は最高の先生
意味: 興味のあることを学ぶことは、最も効果的な学習方法であるという意味です。ダ・ヴィンチの名言と完全に一致する意味です。
学問は強制的になすべからず
意味: 学問は強制的に学ばせるものではないという意味です。ダ・ヴィンチの名言と同様に、学習には意欲と興味が不可欠であることを強調しています。
勉強は自主的に行うもの
意味: 勉強は自らの意志で行うものであるという意味です。ダ・ヴィンチの名言と同様に、学習には主体的な姿勢が重要であることを強調しています。
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レオナルド・ダ・ヴィンチの生い立ち
幼少期
1452年4月15日、イタリア中部トスカーナ地方のヴィンチ村近くにあるアンキアーノ村で生まれる。
父親は裕福な公証人セル・ピエロ・ダ・ヴィンチ、母親は農民の娘カテリーナであったが、私生児として生まれたため、幼少期は母親に育てられた。
5歳の頃、父親の元へ引き取られ、フィレンツェで裕福な家庭で育つ。
7歳の頃から絵画や彫刻の才能を発揮し、14歳頃にはフィレンツェで最も著名な芸術家の一人であったアンドレア・ヴェロッキオの工房に入門する。
ヴェロッキオ工房時代
ヴェロッキオ工房で、絵画、彫刻、金物細工、建築など、様々な芸術技術を学ぶ。
ヴェロッキオは、ダ・ヴィンチに解剖学、透視法、光学など、芸術に必要な幅広い知識を教えた。
ダ・ヴィンチは、ヴェロッキオの助手として、多くの作品制作に携わる。
1472年には、フィレンツェ画家組合に登録され、画家としてのキャリアをスタートする。
独立
1482年頃、ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァに招かれ、ミラノへ移住する。
ミラノ公国宮廷では、画家、彫刻家、建築家、軍需技術者、音楽家など、様々な役割を担う。
代表的な作品としては、壁画「最後の晩餐」、モナ・リザの肖像画、飛行機械の設計などが挙げられる。
ミラノ公国宮廷での滞在期間中には、解剖学、植物学、地質学、光学など、様々な分野の研究にも取り組む。
晩年
1506年、ミラノ公国がフランス軍に占領されると、フランスへ渡る。
フランス王フランソワ1世に庇護を受け、アンボワーズ城に住む。
アンボワーズ城では、王の顧問として様々なプロジェクトに関わる。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、絵画、彫刻、建築、音楽、科学など、様々な分野で活躍した天才であり、その生涯は謎に包まれています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(304)「ひまわり」で有名な画家ゴッホの名言 I am always doing what I can’t do yet, in order to learn how to do it.(七転八起)
https://www.eionken.co.jp/note/vincent-van-gogh-2/
心に響く英語ことわざ(306)「最後の審判」で有名な芸術家ミケランジェロの名言 The greatest danger for most of us is not that our aim is too high and we miss it, but that it is too low and we reach it.(志高く行えば功名自ずと成る)
https://www.eionken.co.jp/note/michelangelo/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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