- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(392)交響曲第5番「運命」で有名なベートーヴェンの名言 This is the mark of a truly admirable man: steadfastness in the face of trouble.(艱難汝を玉にす)
“This is the mark of a truly admirable man: steadfastness in the face of trouble.”
直訳は「真の立派な人物の証は、困難に直面したときの毅然とした態度である」で、似た意味の日本語のことわざに「艱難汝を玉にす (かんなんなんじをたまにする) 」があります。
“steadfastness”は「しっかりしていること」を意味し、発音は“stédfæ̀stnəs”です。
ベートーヴェンの名言”This is the mark of a really admirable man: steadfastness in the face of trouble.”の意味
ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)のこの名は、彼が生涯を通して直面した数々の困難と、それらを乗り越えようとした彼の強い意志を反映した言葉です。
この名言は、単に困難に立ち向かうことだけを意味しているわけではありません。真の立派な人物とは、困難に直面しても決してくじけず、信念を持って行動し続ける人であることを強調しています。ベートーヴェン自身、聴覚障害という大きなハンデを抱えながらも、作曲家として偉大な功績を残しました。
この名言には、以下のような解釈が考えられます。
困難に直面しても、決して諦めない
ベートーヴェンは、30代前半から聴覚障害に苦しみ、晩年にはほぼ完全に耳が聞こえなくなりました。しかし、彼は作曲活動を諦めることなく、むしろ困難を乗り越えてより偉大な作品を生み出すことに成功しました。この名言は、困難に直面しても決して諦めず、希望を持ち続けることの大切さを教えてくれます。
強い意志を持つ
ベートーヴェンは、非常に強い意志を持った人物として知られています。彼は、自分の信念を貫き通すために、周囲の人々と対立することもありました。しかし、彼は自分の音楽に対する情熱を信じ、決して妥協することはありませんでした。この名言は、強い意志を持って目標に向かって努力することの大切さを教えてくれます。
逆境を力に変える
ベートーヴェンは、聴覚障害という逆境を、むしろ自分の音楽をより深めるための力に変えました。彼は、耳で聴くことのできない音の世界を想像力で表現し、革新的な音楽を生み出しました。この名言は、逆境を乗り越えて成長することの大切さを教えてくれます。
ベートーヴェンのこの名言は、困難に直面している人々にとって、大きな励みとなる言葉です。私たちは、ベートーヴェンの強い意志と不屈の精神を見習い、どんな困難にも立ち向かっていく勇気を持っていきましょう。
なお、この名言は、ベートーヴェンの手紙の中で発見されたものです。具体的な宛先や書かれた時期は不明ですが、ベートーヴェン自身が困難な状況の中で書いたものであることは間違いありません。
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似た意味の英語のことわざ
Perseverance will overcome any obstacle.
(忍耐はどんな障害も乗り越える)
Never give up on what you really want to do. The person with big dreams is more powerful than one with all the facts.
(本当にやりたいことを決して諦めない。すべての事実を持つ人よりも大きな夢を持つ人はもっと強い)
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似た意味の日本語のことわざ
艱難汝を玉にす (かんなんなんじをたまにする)
困難は人を磨いてくれるという意味のことわざです。
志に立てば困難もなし (こころざしにたてばこんなんもなし)
強い意志があればどんな困難も乗り越えられるという意味のことわざです。
不撓不屈 (ふとうふくつ)
どんな困難にも屈しない強い意志を持つ様子を表す言葉です。
七転八起 (しちてんはっき)
何度倒れても立ち上がり、前に進むことのたとえです。
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ベートーヴェンの生い立ち:音楽の神童から苦難の時代へ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、1770年12月16日、ドイツのボンで生まれました。父ヨハン・ハインリヒは宮廷歌手、母マリア・マグダレーナは宮廷料理人の娘でした。ベートーヴェン家は裕福ではありませんでしたが、音楽的な才能に恵まれた一家でした。
神童としての幼少期
ベートーヴェンは幼い頃から音楽の才能を発揮し、3歳からピアノの指導を受け始めました。7歳には公開演奏会に出演し、神童として注目を集めました。11歳で最初の作品を出版し、13歳には宮廷楽団のヴァイオリニストとして働くようになりました。
ウィーンへの旅立ち
1787年、17歳のベートーヴェンは音楽家としての更なる飛躍を目指し、ウィーンへと旅立ちました。当時のウィーンは音楽の中心地であり、モーツァルトやハイドンといった巨匠たちが活躍していました。
ベートーヴェンはウィーンでモーツァルトに師事し、作曲やピアノ演奏の技術を磨きました。また、ハイドンからも指導を受け、音楽理論や対位法を学びました。
栄光への階段
ベートーヴェンはウィーンでの生活の中で、卓越したピアニストとして名声を得ました。その華麗な演奏技術と情熱的な表現力は、聴衆を魅了しました。また、作曲家としても才能を発揮し、ピアノソナタや交響曲などの作品を発表しました。
ベートーヴェンは、30代前半に聴覚障害という大きなハンデを負いますが、創作活動を諦めることなく、むしろより深みのある音楽を生み出すようになりました。
晩年
ベートーヴェンは晩年、ウィーン郊外のハイリゲンシュタットで静かに過ごしました。聴覚障害は悪化し、孤独に苦しむこともありましたが、創作活動は続けました。
ベートーヴェンは、生涯を通して数多くの名曲を生み出し、音楽史に大きな足跡を残した作曲家として、今なお世界中の人々に愛されています。
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この記事もご覧ください。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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