- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2023.07.16
更新日
2024.05.01
心に響く英語ことわざ(113)Malice hurts itself most. 自業自得
“Malice hurts itself most.”
訳は「悪意は自らを最も罰する」(自業自得)です。
悪意の一種としてヘイトスピーチがあります。
昨今、ヘイトスピーチへの批判が高まり、ヘイトスピーチを控えるよう求める法令も制定されました。ただし、ヘイトスピーチ対策法にはヘイトスピーチを行っても罰則はありません。
このことわざによると、ヘイトスピーチは、ヘイトスピーチを行った人自身を最もおとしめられることになると言っています。
なぜこのようなことになるのでしょうか?
人間の脳は、1番古く形成された延髄周辺の脳幹部、その次が海馬、扁桃体、視床下部などの大脳辺縁系、そしてそれらを包むように一番大きな大脳新皮質の3つで構成されているそうです。
そのうち大脳辺縁系は情動や本能を司っているのですが、主語や目的語を認識せず、喜怒哀楽の良し悪しのみを感じ取り、記憶するのではないかと何かの書籍で読んだことがあります。
そうなると、大脳辺縁系は相手の対する憎悪であっても、「相手」は認識せず、憎悪のみを認識して、記憶することになります。
したがって、相手に対する憎悪の言動であっても、自分自身を一番傷つけることになると言う訳です。
このことわざに関連して「怒りは不幸を招き入れ、笑いは幸せを呼びこむ」という考えは、喜怒哀楽に翻弄される私たちにとって、実は非常に重要な言動指針だと考えられます。
“malice”は「悪意、恨み」などを意味し、発音は“mǽlis”、音節は“mal・ice”です。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(112)Love sees no faults. 恋は欠点を見ない。
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