- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(421)聖人マザー・テレサの名言 People are often unreasonable and self-centered. Forgive them anyway.(恕する心は美徳なり)
“People are often unreasonable and self-centered. Forgive them anyway.”
直訳は「人々はしばしば不合理で自己中心的です。それでも、彼らを許しなさい」で、似た意味のことわざに「恕する心は美徳なり」があります。
マザー・テレサの名言”People are often unreasonable and self-centered. Forgive them anyway.”の意味
マザー・テレサ(Mother Teresa)のこの名言には深い意味が込められています。
人間性の認識
マザー・テレサは人間の本質的な弱さを認識しています。多くの人が不合理な行動をとったり、自分の利益ばかりを考えたりすることを指摘しています。
無条件の許し
しかし、そのような人々の欠点にもかかわらず、マザー・テレサは許すことの重要性を説いています。「それでも」(anyway)という言葉が、無条件の許しを強調しています。
精神的成長
この態度は、許す側の精神的成長につながります。他人の欠点を受け入れ、許すことで、自分自身もより寛容で思いやりのある人間になれるという考えが含まれています。
愛の実践
マザー・テレサの活動の根幹にある「愛」の実践を表しています。相手の行動や性格に関わらず、愛を持って接することの大切さを説いています。
社会調和の促進
この姿勢を広めることで、より寛容で思いやりのある社会の実現を目指しています。
この名言は、人間関係や社会生活における困難を乗り越えるための指針として、多くの人々に影響を与え続けています。他人の欠点を認識しつつも、それを許す力を持つことの重要性を説いているのです。
***
似た意味の英語のことわざ
“To err is human, to forgive divine.”
(過ちを犯すのは人間的であり、許すのは神的である)
Alexander Pope の言葉で、人間は間違いを犯すものだが、それを許すことは高尚な行為だという意味です。
“Turn the other cheek.”
(もう片方の頬を向ける)
聖書に由来する言葉で、他人からの悪意や攻撃に対して報復せず、寛容に対応することを意味します。
“Forgive and forget.”
(許して忘れる)
他人の過ちを許し、それについて執着しないことの重要性を説いています。
“Be the bigger person.”
(より大きな人間になる)
他人の小さな行動に対して、より成熟した対応をすることを勧めています。
“Kill them with kindness.”
(優しさで相手を打ち負かす)
敵対的な人に対しても親切に接することで、その態度を変えさせるという戦略を表しています。
“Love your enemies.”
(敵を愛せよ)
これも聖書に由来する言葉で、敵対する人々に対しても愛を持って接することの重要性を説いています。
***
似た意味の日本語のことわざ
「恕する心は美徳なり」(じょするこころはびとくなり)
他人の過ちを許すことは美しい徳であるという意味です。
「人の振り見て我が振り直せ」
他人の行動を見て自分の行動を反省し、改めるべきだという教えです。
「怒りは敵、許しは味方」
怒りを持ち続けることは自分を傷つけ、許すことは自分を助けるという意味です。
「憎む心に毒あり、許す心に薬あり」
憎しみは自分を傷つけ、許すことは自分を癒すという教えです。
「己の欠点を知る者は他人の欠点を許す」
自分の欠点を認識できる人は、他人の欠点も寛容に受け入れられるという意味です。
「恩を以て怨に報いる」
悪意に対して善意で返すことの大切さを説いています。
「水に流す」
過去の悪いことや不快な出来事を忘れて許すことを意味します。
***
マザー・テレサの生い立ち
マザー・テレサの生い立ちについて、以下の詳細が分かっています:
誕生と名前
1910年8月26日に生まれました。
出生地は当時のオスマン帝国コソボ州ユスキュプ(現在の北マケドニア共和国スコピエ)です。
本名はアグネス・ゴンジャ・ボヤジウ(アルバニア語)またはアグネサ・ゴンジャ・ボヤジ(アルーマニア語)でした。
家族背景
母親のドラナはアルバニア人でした。
父親のニコはアルーマニア人(ルーマニア人と同系の少数民族)でした。
父親は地元の名士で、実業家であり、アルバニア独立運動の闘士でもありました。
幼少期
生後1日目の8月27日に幼児洗礼を受け、キリスト教徒としての誕生日となりました。
1919年、アグネスが9歳の時に父親が45歳で急死しています。
修道女への道
1929年、18歳でインドに渡りました。
コルカタ(当時のカルカッタ)のセント・メアリーズ高等学校で地理と歴史を教えました。
1931年、21歳で修道女になることを決心し、テレサという名を授かりました。
転機
36歳の時(1946年頃)に人生の転機が訪れ、貧しい人々とともに生活し始めました。
1948年、教皇ピウス12世から修道院外居住の特別許可を得て、カルカッタのスラム街で活動を始めました。
これらの経験が、後のマザー・テレサの慈善活動や「神の愛の宣教者会」の設立につながっていきました。彼女の生い立ちは、後の人生における献身的な奉仕活動の基礎となったと言えるでしょう。
***
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(420)精神分析学者ジークムント・フロイトの名言 Being entirely honest with oneself is a good exercise.(正直の旗印)
https://www.eionken.co.jp/note/sigmund-freud/
心に響く英語ことわざ(422)Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言 Being the richest man in the cemetery doesn’t matter to me… Going to bed at night saying we’ve done something wonderful… that’s what matters to me.(人生意気に感ず)
https://www.eionken.co.jp/note/steven-paul-jobs/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
***
著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
Amazon.co.jp: 山下長幸: 本、バイオグラフィー、最新アップデート