- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(524)聖人マザー・テレサの名言 God has not called me to be successful. He has called me to be faithful.(思いやりは、言葉よりも雄弁に語る)
“God has not called me to be successful. He has called me to be faithful.”
直訳は「神は私を成功するように召されたのではなく、誠実であるように召された」で、似た意味のことわざに「思いやりは、言葉よりも雄弁に語る」があります。
マザー・テレサ(Mother Teresa)の名言 God has not called me to be successful. He has called me to be faithful.の意味
このマザー・テレサの名言は、彼女の人生の指針であり、私たちが生きる上で大切なことを教えてくれる深い言葉です。
「神は私を成功するように召されたのではない」:
外面的成功、例えば富や名声、社会的な地位などを追求するのではなく、より内面的な価値、つまり神への忠誠心や使命感に重きを置くべきだと述べています。
「誠実であるように召された」:
神は私たちに、世俗的な成功ではなく、神への信仰心、そして与えられた使命を忠実に果たすことを求めていると説いています。
この言葉が示すこと
成功の定義: 成功とは、世間の評価や物質的な豊かさではなく、自分の使命を果たし、心から平和を感じることである。
神への献身: 神への信仰心は、人生の指針となり、どんな困難な状況でも乗り越える力を与えてくれる。
他者への奉仕: マザー・テレサは、この言葉通り、貧しい人々への奉仕に人生を捧げました。これは、神への忠誠心の具体的な表現と言えるでしょう。
この言葉から私たちが学ぶこと
内面の豊かさ: 外見的な成功ばかりを追い求めるのではなく、内面の成長、特に心の豊かさを大切にするべき。
使命感: 自分の人生に与えられた使命を見つけ、それに従って生きることで、より充実した人生を送ることができる。
他者への貢献: 社会のため、そして困っている人のために何かできることを考え、行動に移すことが重要。
まとめ
マザー・テレサのこの名言は、私たちに、人生の真の価値とは何か、そしてどのように生きれば良いのかを深く考えさせます。成功や幸せの定義は人それぞれですが、この言葉は、私たちがより良い人生を送るための普遍的な指針となるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
Do what you feel in your heart to be right, for you’ll be criticized anyway.(心から正しいと思うことをしなさい。どうせ批判されるのだから。)
他人の目を気にせず、自分の信念に従って行動することの大切さを説いています。
The only person you are destined to become is the person you decide to be.(あなたがなるべき人は、あなたが決めた人だけだ)
自分の人生は自分で決めることができ、他人の期待にとらわれず、自分の道を進むことの大切さを説いています。
It is not about the destination, it is about the journey.(目的地が重要なのではなく、旅の過程が重要だ)
成功という結果よりも、その過程で得られる経験や学びが大切であることを示しています。
The greatest glory in living lies not in never falling, but in rising every time we fall.(人生における最大の栄光は、決して倒れないことではなく、倒れるたびに立ち上がることにある)
失敗を恐れずに挑戦し、そこから学ぶことの大切さを説いています。
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似た意味の日本語のことわざ
与えることは、受けることよりもさらに祝福される
与えること、つまり奉仕の精神は、自分自身をも豊かにするという考えを表しています。マザー・テレサの活動は、まさにこのことわざを体現しています。
思いやりは、言葉よりも雄弁に語る
言葉だけでなく、行動で示す思いやりの大切さを説いています。マザー・テレサの活動は、言葉だけでなく、行動で愛を示した素晴らしい例です。
一滴の水も大海を満たす
小さな善行でも、積み重ねていくことで大きな力になるという意味です。マザー・テレサの活動は、一人ひとりの小さな善行が大きな変化を生み出すことを示しています。
弘め広めるは、流れてゆく水のごとし
このことわざは、仏教の言葉で、善い行いは水のように自然に広がり、人々に良い影響を与えるという意味です。マザー・テレサの無償の愛の奉仕活動と重なる部分があります。
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マザー・テレサの生い立ち
マザー・テレサは、20世紀を代表する慈善活動家であり、カトリック教会の聖人です。彼女の生涯は、貧しい人々への献身と、信仰心の深さで知られています。
生まれと幼少期
1910年8月26日: オスマン帝国領(現在のマケドニア、スコピエ)のアルバニア人の家庭に生まれました。本名はアグネス・ゴンジャ・ボヤジウ。
裕福ではない家庭: 父親は商人でしたが、家族は裕福ではなく、互いを助け合う温かい家庭で育ちました。
信仰心の芽生え: 幼い頃からカトリック教会に通い、奉仕の心を育みました。特に、イエス・キリストの言葉「最も小さな兄弟の一人にしてくれたから、わたしにされたのです。」(マタイによる福音書25章40節)に深く感銘を受けたとされています。
青年期とインドへの渡航
修道女への道: 18歳でアイルランドのロレト修道女会に入会し、インドのカルカッタ(現在のコルカタ)に派遣されました。
カルカッタでの出会い: カルカッタで、極度の貧困に苦しむ人々を目の当たりにし、彼らのために何かしたいという強い思いを抱くようになりました。
決断: 教師としての仕事のかたわら、スラム街で貧しい人々を助け始めます。
奉仕の道へ
神の愛の宣教者会設立: 1948年、教皇の許可を得て、「神の愛の宣教者会」を設立し、貧しい人々への奉仕に専念することを決意します。
奉仕活動: 孤児院、病院、ホームレスシェルターなどを設立し、直接的に貧しい人々を支援しました。
ノーベル平和賞受賞: 1979年、ノーベル平和賞を受賞。彼女の活動は世界的に注目を集め、多くの人々に感動を与えました。
最後の日々
病に倒れる: 老齢になり、心臓病やその他の持病を抱えながらも、奉仕の活動を続けました。
1997年9月5日: インドのコルカタで永眠。
聖人の称号: 2016年、カトリック教会により聖人の列に加えられました。
マザー・テレサの思想
マザー・テレサの思想は、キリスト教の愛と奉仕の精神に基づいています。彼女は、すべての生命は神から与えられた尊いものであると信じ、貧しい人々を「キリストの姿」として敬い、彼らのために尽くしました。
無償の愛: 何の見返りも求めずに、純粋な愛をもって人々に奉仕しました。
謙虚さ: 自らを卑しめ、常に神に感謝し、人々のために尽くすことを喜びとしました。
平和への願い: 世界の平和を願い、人々の心を一つにするために尽力しました。
まとめ
マザー・テレサは、宗教の壁を越えて、多くの人々から尊敬を集める存在となりました。彼女の生涯は、私たちに、愛、奉仕、そして人間の尊厳について深く考えさせるものです。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(523)米国の発明王トーマス・エジソンの名言 Just because something doesn’t do what you planned it to do doesn’t mean it’s useless.(転んでもただでは起きない)
https://www.eionken.co.jp/note/thomas-alva-edison-f/
心に響く英語ことわざ(525)Apple創業者スティーブ・ジョブズの名言 Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.(人生は自分で作るもの)
https://www.eionken.co.jp/note/steven-paul-jobs-f/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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