- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(553)聖人マザー・テレサの名言 We ourselves feel that what we are doing is just a drop in the ocean. But the ocean would be less because of that missing drop.(少しずつの積み重ねが役に立つ)
“We ourselves feel that what we are doing is just a drop in the ocean. But the ocean would be less because of that missing drop.”
直訳は「私たち自身、自分たちがやっていることは大海の一滴に過ぎないと感じている。しかし、その一滴が失われると、その分、大海は小さくなってしまう」で、似た意味のことわざに「少しずつの積み重ねが役に立つ」があります。
マザー・テレサ(Mother Teresa)の名言 We ourselves feel that what we are doing is just a drop in the ocean. But the ocean would be less because of that missing drop.の意味
マザー・テレサのこの言葉は、とてもシンプルでありながら、深い意味を含んでいます。
「私たちがやっていることがただの滴である」:
個人の行いが、世界全体から見ればごく小さなものであることを表しています。
「その一滴が失われると、その分、大海は小さくなってしまう」:その小さな一滴が欠けてしまうことで、全体である「海」が小さくなる、つまり、個人の小さな善行も、全体を豊かにする上で重要な役割を果たすということを意味しています。
この言葉が私たちに教えてくれること
小さな善行の大切さ:
世界を大きく変えられないかもしれないと感じても、小さな善行を積み重ねることで、大きな変化を生み出すことができる。
連帯の重要性:
一人ひとりの行動が、全体に影響を与える。互いに協力し、助け合うことの大切さを教えてくれます。
希望を持つこと:
世界には解決されていない問題がたくさんありますが、一人ひとりができることを積み重ねていけば、必ず未来は明るくなるという希望を与えてくれます。
まとめ
この言葉は、私たちが日々の生活の中で、どんな小さなことでも、それを実行することが大切であることを教えてくれます。また、私たちの行動が、周囲の人々や社会全体に良い影響を与える可能性があることを示唆しています。
この名言から得られる教訓
小さなことから始めよう: 大きな目標を達成するために、小さなことから一歩ずつ進んでいくことが大切です。
感謝の気持ちを忘れずに: 私たちが享受しているものは、多くの人々の努力によって成り立っています。
周りの人を大切にし、助け合いましょう: 共に生きる社会の中で、互いを尊重し、助け合うことが重要です。
マザー・テレサのこの言葉は、私たちがより良い社会を築くために、何ができるのかを考えさせてくれる、普遍的なメッセージと言えるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“Every little bit helps.”
直訳すると「少しずつの積み重ねが役に立つ」という意味で、小さな努力でも全体に貢献できるということを表しています。
“Many hands make light work.”
「たくさんの人が協力すれば、仕事は楽になる」という意味で、共同で取り組むことの大切さを強調しています。
“A journey of a thousand miles begins with a single step.”
「千里の道も一歩から」と同じ意味で、大きな目標を達成するためには、小さな一歩を踏み出すことが重要であることを表しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「塵も積もれば山となる」: 小さな塵が積み重なれば、やがて大きな山になるという意味で、小さな努力の積み重ねが大きな成果を生み出すことを表しています。
「一滴の油も海を汚す」: 一滴の油が海を汚すように、小さな悪事も大きな悪影響を与える可能性があるという意味の反語的な表現ですが、裏を返せば、小さな善行も大きな良い影響を与える可能性があることを示唆しています。
「千里の道も一歩から」: 大きな目標を達成するためには、小さな一歩を踏み出すことが重要であることを表しています。
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マザー・テレサの生い立ち
マザー・テレサは、20世紀を代表する慈善活動家であり、カトリック教会の聖人です。彼女の生い立ちは、後の彼女の活動に大きな影響を与えました。
子供時代と青年期
生誕と家族: 1910年8月26日、オスマン帝国領(現在の北マケドニア)のスコピエにアルバニア人の家庭に生まれました。本名はアグネス・ゴンジャ・ボヤジウと言います。
宗教への目覚め: 幼い頃から教会に通い、キリスト教の教えに深く感銘を受けました。特に、イエス・キリストの貧しい人々への思いやりに心を打たれました。
修道女への道: 18歳でインドのカルカッタ(現在のコルカタ)にあるロレート修道会に入会し、修道女としての道を歩み始めます。
カルカッタでの活動
貧困との出会い: カルカッタで、極度の貧困に苦しむ人々を目の当たりにし、深い衝撃を受けます。
神の呼びかけ: 1946年、列車の中で神の声を聞いたと信じ、貧しい人々を助けるために修道会を設立することを決意します。
神の愛の宣教者会: 1950年、神の愛の宣教者会を設立し、貧しい人々への奉仕活動を開始します。
貧民街での活動: コルカタの貧民街で、病人を看病し、孤児を養い、ホームレスに食料を提供するなど、様々な活動を行いました。
世界的な活動と評価
ノーベル平和賞受賞: 1979年、ノーベル平和賞を受賞し、その活動が世界的に注目されるようになりました。
世界各地での活動: インドだけでなく、世界各地で医療施設や学校を設立し、貧しい人々を支援しました。
死とその後: 1997年9月5日、コルカタで87歳で逝去しました。2016年、教皇フランシスコによって列聖され、聖テレサとなりました。
マザー・テレサの精神
マザー・テレサの活動は、単なる慈善活動にとどまらず、人間の尊厳と愛の大切さを世界に示しました。彼女の主な活動は、
貧しい人々への奉仕: 病人、孤児、ホームレスなど、社会から見捨てられた人々に手を差し伸べました。
死を待つ人のケア: 死にゆく人々を穏やかに見送り、尊厳ある最期を迎えられるようサポートしました。
平和への貢献: 異なる宗教や民族の人々を平等に愛し、平和な社会の実現を目指しました。
まとめ
マザー・テレサは、幼い頃から抱いていた信仰心を基に、貧しい人々への奉仕を生涯にわたって続けました。彼女の献身的な活動は、世界中の人々に感動を与え、今もなお多くの人々に影響を与えています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(552)米国の発明王トーマス・エジソンの名言 To invent, you need a good imagination and a pile of junk.(必要は発明の母)
https://www.eionken.co.jp/note/thomas-alva-ediso-h/
心に響く英語ことわざ(554)アップル創業者のスティーブ・ジョブズの名言 The only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle. As with all matters of the heart, you’ll know when you find it.(好きこそものの上手なれ)
https://www.eionken.co.jp/note/teven-paul-jobs-h/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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