- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ1
公開日
2025.04.02
更新日
2025.08.29

心に響く英語ことわざ(143)Poverty is no disgrace, but it is a great inconvenience. 貧乏は不名誉ではないが不便だ
“Poverty is no disgrace, but it is a great inconvenience.”
訳は「貧乏は不名誉ではないが不便だ」です。
このことわざは、前半の「貧乏は不名誉ではない」の意味合いが難しいものがあります。
「不名誉」に該当する言動は、ウソ・不正・犯罪などがあると思います。
このことわざの前半は、貧乏はウソ・不正・犯罪などの不名誉には該当せず、恥じることはないことを諭しています。
日本には「清貧」という言葉があります。「貧乏だが、心が清らかで行ないが潔白であること」や「余分を求めないで、貧乏でいても平気でいること」などを意味しています。
逆に金銭欲と物欲を追い求める人生を過ごして物質的に豊かな生活を過ごしても、必ずしも心の平安は訪れないと言われています。金銭欲や物欲には限りがないからです。
このことわざは、このことわざは、貧乏は生活が不便になるが、「物質的に豊かな暮らし」を過度に追求せず、若干の蓄えで満足し、清らかな人生を歩むべきことを諭しているのだと思います。
“poverty”は「貧乏、貧困」などを意味し、発音は“ pɑ́vərti”、音節は“pov・er・ty”です。
“Poverty dulls the wits.”(貧すれば鈍する)などの用例があります。
“disgrace”は「不名誉」を意味し、発音は“disgréis”、音節は“dis・grace”です。
“inconvenience”は「不便、不自由、迷惑」などを意味し、発音は“ìnkənvíːnjəns”、音節は“in・con・ven・ience”です。
「迷惑」の意味では以下のような用法があります。
“I am sorry for the inconvenience.( ご迷惑をお掛けして申し訳ありません)
”It is no inconvenience to me.(少しも迷惑ではありません)
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(142)People will talk. 人の口に戸は立てられない
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心に響く英語ことわざ(144)Practice makes perfect. 練習が完全をもたらす
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英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など26冊がある。
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