- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(410)「我思う、故に我あり」で有名なフランスの哲学者デカルトの名言 To know what people really think, pay regard to what they do, rather than what they say.(言葉よりも行動が雄弁)
“To know what people really think, pay regard to what they do, rather than what they say.”
直訳は「人の真の考えを知るには、彼らの言葉よりも行動に注目すべきである」で、似た意味のことわざに「言葉よりも行動が雄弁」があります。
“regard”は「注視、凝視、注意、観点」などを意味し、発音は“rigɑ́ːrd” 、音節は“re・gard”です。
デカルトの名言”To know what people really think, pay regard to what they do, rather than what they say.”の意味
デカルト(René Descartes)のこの名言は、言葉と行動の間に乖離があることを指摘しています。人は、様々な理由で本心を隠したり、建前を言ったりすることがあります。そのため、人の真の考えを知るためには、彼らの言葉を鵜呑みにするのではなく、実際にどのような行動を取っているのかを観察することが重要であるというわけです。
この名言は、以下のような状況で役立ちます。
面接や交渉などの場面で、相手の本心を見極めたいとき
友人や家族とのコミュニケーションにおいて、誤解を避けたいとき
自分の言動を振り返り、真の意図に沿った行動をしているかどうかを確認したいとき
もちろん、人の行動をすべて正確に理解することはできません。しかし、この名言を意識することで、人の真意に近づくことは可能でしょう。
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似た意味の英語のことわざ
Actions speak louder than words.
言葉よりも行動が雄弁である
Don’t put your trust in words, but deeds.
言葉ではなく、行動を信じなさい
A man is known by his deeds, not his words.
人は言葉ではなく、行いによって知られる
Walk the talk.
自分の言動に責任を持つ
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似た意味の日本語のことわざ
口は腹の異なり
言葉と本心が異なることを意味します。
腹黒い
本心を隠している様子を表します。
表裏一体
物事には表と裏があり、異なる側面があることを意味します。
言行不一致
言うことと行うことが一致していないことを意味します。
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デカルトの生い立ち
幼少期
ルネ・デカルトは、1596年3月31日、フランス中部のトゥーレーヌ地方にあるラ・エーという町で生まれました。
父親は高等法院の判事であり、母親は貴族の家系出身でした。
デカルトは幼い頃から病弱で、3歳の時に母親を亡くしました。
10歳からラ・フレーシュのイエズス会学校に入学し、そこで神学、哲学、数学、自然科学などを学びました。
デカルトは、幼少期から非常に知的な子供で、特に数学に興味を持っていました。
1614年、デカルトはラ・フレーシュ学校を卒業し、ポワティエ大学に進学しました。
ポワティエ大学では、法学と医学を学びました。
1616年、デカルトはポワティエ大学を卒業し、法学士の学位を取得しました。
青年期
大学卒業後、デカルトはしばらくの間、放浪生活を送りました。
1618年、デカルトはオランダ軍に入隊し、三十年戦争に参加しました。
しかし、デカルトは戦争に興味がなく、すぐに軍隊を辞めました。
その後、デカルトはオランダ、ドイツ、イタリアなどを旅しました。
旅先で、デカルトは数学や自然科学の研究を続けました。
1628年、デカルトはオランダに定住しました。
オランダでは、デカルトは哲学、数学、自然科学に関する多くの著作を発表しました。
晩年
デカルトは、晩年まで精力的に研究を続けました。
1649年、スウェーデンの女王クリスティーナに招かれ、ストックホルムに移住しました。
しかし、ストックホルムの気候はデカルトにとって厳しく、1650年に肺炎で亡くなりました。
デカルトの思想
デカルトは、近代哲学の父とされています。
デカルトの思想は、合理主義を基盤としています。
合理主義とは、理性に基づいて物事を考える哲学です。
デカルトは、「我思う、故に我あり」という有名な言葉を残しました。
この言葉は、人間の存在を証明するためのものです。
デカルトの思想は、その後の西洋哲学に大きな影響を与えました。
その他
デカルトは、数学者としても大きな功績を残しました。
デカルトは、解析幾何学の創始者の一人です。
解析幾何学は、代数と幾何学を結びつけた学問です。
デカルトの業績は、その後の数学の発展に大きく貢献しました。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(409)古代ギリシアの哲学者プラトンの名言 Do not train a child to learn by force or harshness; but direct them to it by what amuses their minds, so that you may be better able to discover with accuracy the peculiar bent of the genius of each.(無理強いは禁物、興味が原動力)
https://www.eionken.co.jp/note/plato-2/
心に響く英語ことわざ(411)フランスの哲学者・小説家サルトルの名言 Commitment is an act, not a word.(行動は言葉よりも雄弁)
https://www.eionken.co.jp/note/jean-paul-sartre/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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