- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 210. 映画・ドラマに学ぶ心に響く英語表現
公開日
2023.03.16
更新日
2023.07.17
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(224)Sounds like something that could’ve waited till Monday. 明日まで待てるような事でしょう
明日まで待てるような事でしょう
“I’m just cleaning out my things. ”
”Sounds like something that could’ve waited till Monday.“
2009年から2015年にかけて米国で人気テレビドラマだった“glee”からのセリフです。
訳としては「私は自分の物を片付けているだけです」「月曜日まで待つことができたようなもののようだな」です。
2つ目のセリフは「ロッカーの片づけなら明日の月曜日だって出来ることで、わざわざ今日やらなくてもいいよ」ということを意味しています。
合唱部の同僚の女生徒から、自分が父親でないのに、父親だとだまされていたことに腹を立てた合唱部の主力部員である男子生徒が、日曜日の合唱コンクールに出場することを拒み、合唱コンクールが開催されている日曜日のその日に自分のロッカーの片づけをしているのを見つけた合唱部の先生との会話です。
“sound like”は「のように聞こえる」を意味しています。セリフの”Sounds like“は”That sounds like“などとするのが文法的に正確ですが、口語英語では主語が良く省略されます。
“could have waited till Monday”は未来完了形で、日曜日の今日から明日の月曜日までの間ずっと片づけを待つという気持ちを表しています。未来のある時点までずっとという気持ちを表している未来完了形という時制の味わいがあります。
また“can have waited till Monday”と”can”の現在形を使うと「待つことができるだろう」と強い口調になってしまうので、“could”と過去形にすることにより、口調を和らげると言う気遣いが見受けられる表現になっています。
英語でも気配り表現はしっかりあるものなのですね。
英語リスニングとしては、「ロッカーの片づけは明日月曜日でもできるだろ、日曜日の今日は合唱コンクールに出場してくれ」と強く願う感情を聞き取りたいものです。
英語スピーキングとしては、”Sounds like something / that could’ve waited / till Monday.“とスラッシュを入れたところの英単語の塊(chunk)ごとに言葉をつないで表現できるようになりたいものです。
(英文出典:glee:シーズン1エピソード13)