- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(565)Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言 Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice.(己の信ずるところに従う)
“Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice.”
直訳は「他人の意見という雑音に、自分自身の内なる声をかき消させないでください」で、似た意味のことわざに「己の信ずるところに従う」があります。
スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の名言 Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice.の意味
この言葉は、自分自身の考えや直感を大切にすることの重要性を説いています。具体的には、以下のことを意味しています。
他人の意見に振り回されない:
周りの人たちの意見にばかり耳を傾け、自分の考えを押し殺してしまうことは、自分らしさを失うことにつながります。
内なる声に耳を傾ける:
自分の中にある声、つまり直感や心の声に耳を傾けることが大切です。
自分自身の判断を信じる:
周りの意見は参考にしつつも、最終的には自分自身の判断で行動することが大切です。
なぜこの言葉が重要なのか
この言葉が重要視される理由は、現代社会において、様々な情報が飛び交い、他人の意見に簡単に触れることができるようになったからです。SNSなどを通じて、簡単に自分の意見を発信したり、他人の意見を聞いたりすることができます。しかし、その一方で、他人の意見に振り回され、自分自身を見失ってしまう人も少なくありません。
ジョブズは、この名言を通して、私たちに「自分自身を信じ、自分の道を切り開いていく」ことの大切さを教えてくれています。
この名言を日常生活で活かす
この名言を日常生活で活かすためには、以下のことを意識すると良いでしょう。
自分自身の価値観を明確にする: 何が大切で、何が本当にやりたいのか、自分自身の価値観をしっかりと認識しましょう。
周りの意見を参考にしながら、最終的には自分の決断を尊重する: 周りの意見を参考にしながらも、最終的には自分の心に従って行動しましょう。
失敗を恐れずに挑戦する: 自分自身の考えを信じて行動すれば、必ずしも成功するとは限りません。しかし、失敗を恐れずに挑戦することが大切です。
まとめ
スティーブ・ジョブズのこの名言は、私たち一人ひとりに、自分自身の人生を主体的に生きていくための勇気を与えてくれます。周りの意見に振り回されることなく、自分自身の心の声に耳を傾け、自分らしい人生を歩んでいきましょう。
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似た意味の英語のことわざ
Trust yourself. (自分を信じなさい。)
このことわざは、最もシンプルかつ直接的に、自分自身を信じることの重要性を伝えています。ジョブズの名言と同様に、自己信頼の大切さを強調しています。
Follow your heart. (心の赴くままに生きなさい。)
このことわざは、自分の心の声に従って行動することの大切さを説いています。直感や感情を大切にするという点で、ジョブズの言葉と共通しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「我が道を行く」
このことわざは、他人の意見に左右されず、自分の信念に従って進むことを意味します。
「己の信ずるところに従う」
これは、自分の心に従って行動することの大切さを表現しています。
「人の意見は参考に聞け」
このことわざは、他人の意見を聞くことは大切だが、最終的には自分で判断することの重要性を示しています。
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スティーブ・ジョブズの波乱万丈な生い立ち
スティーブ・ジョブズは、20世紀後半から21世紀初頭にかけて、テクノロジー業界に革命をもたらした人物として知られています。Apple社の創業者の一人であり、iPhoneやiPadなど、私たちの生活を大きく変えた製品を生み出しました。彼の革新的なアイデアとカリスマ性あふれるリーダーシップは、多くの人々に影響を与え続けています。
生まれた背景と幼少期
1955年2月24日、スティーブ・ジョブズはアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコで生まれました。シリア人の父とアメリカ人の母のもとに生まれたものの、生後すぐに養子に出され、ポール・ジョブズとクララ・ジョブズ夫妻のもとで育てられます。
養父母は、カリフォルニア州の働き者の中流階級の家庭でした。ジョブズは、この家庭で愛されながら育ちますが、同時に、自分のルーツや出自について複雑な感情を抱くことになります。
若き日の探求心と起業
高校時代から電子機器に興味を持ち、友人と自作の電子機器を作るなど、技術への探求心を抱いていました。リード大学には入学したものの、すぐに中退し、インドへ旅立ちます。インドでの体験は、ジョブズの精神世界に大きな影響を与え、彼の人生観を大きく変えることになります。
インドから帰国後、スティーブ・ウォズニアックと出会い、共にApple Computerを創業します。1976年のことです。Apple IIなどのパーソナルコンピューターが大ヒットし、ジョブズは若くして億万長者となります。
会社を去り、NeXTを設立
しかし、Apple社内での対立などもあり、ジョブズはAppleを去ることになります。その後、NeXT Computerを設立し、高性能ワークステーションの開発に取り組みます。NeXTは商業的には成功しませんでしたが、ここで開発された技術は、後にAppleがMacintoshを復活させる上で重要な役割を果たします。
Appleへの復帰と革新
その後、Appleは経営難に陥り、ジョブズは再びAppleに戻ってCEOに就任します。ジョブズは、Appleを立て直すため、革新的な製品を次々と発表します。iMac、iPod、iPhone、iPadなど、これらの製品は、テクノロジー業界だけでなく、私たちの生活様式をも大きく変えました。
晩年と死
ジョブズは、膵臓がんと診断され、闘病生活を送ります。しかし、病に倒れるまで、Appleの革新的な製品開発を牽引し続けました。2011年10月5日、56歳でこの世を去りました。
ジョブズの遺産
スティーブ・ジョブズは、単なるビジネスマンにとどまらず、20世紀後半から21世紀初頭にかけて最も影響力のある人物の一人として評価されています。彼の革新的なアイデアとカリスマ性あふれるリーダーシップは、数多くの企業や人々に影響を与え、私たちの生活を豊かにしました。
ジョブズの生い立ちや経験は、私たちに多くのことを教えてくれます。困難な状況でも諦めずに挑戦し続けること、自分の心に従って生きること、そして、革新的なアイデアを世の中に広めることの大切さ。彼の言葉や行動は、これからも多くの人々にインスピレーションを与え続けるでしょう。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(564)人種差別撤廃運動で有名なキング牧師の名言 Those who are not looking for happiness are the most likely to find it, because those who are searching forget that the surest way to be happy is to seek happiness for others.(与えるは、受けるより幸いなり)
https://www.eionken.co.jp/note/martin-luther-king-jr-j/
心に響く英語ことわざ(566)「人を動かす」の著作で有名な自己啓発作家のデール・カーネギーの名言 Flaming enthusiasm, backed up by horse sense and persistence, is the quality that most frequently makes for success.(意志あるところに道は開ける)
https://www.eionken.co.jp/note/dale-carnegie-j/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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