- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.05

心に響く英語ことわざ(422)Appleの創業者スティーブ・ジョブズの名言 Being the richest man in the cemetery doesn’t matter to me… Going to bed at night saying we’ve done something wonderful… that’s what matters to me.(人生意気に感ず)
”Being the richest man in the cemetery doesn’t matter to me… Going to bed at night saying we’ve done something wonderful… that’s what matters to me.”
直訳は「墓地で一番の金持ちになることは私にとっては重要ではない… 夜、何か素晴らしいことをしたと言って眠りにつくこと… それが私にとって重要なのだ」で、似た意味のことわざに「人生意気に感ず」があります。
スティーブ・ジョブズの名言”Being the richest man in the cemetery doesn’t matter to me… Going to bed at night saying we’ve done something wonderful… that’s what matters to me.”の意味
この名言は、スティーブ・ジョブズ(Steven Paul Jobs)の価値観と人生哲学を端的に表現しています。以下にその意味を詳しく解説します。
物質的成功より意義ある成果を重視
“Being the richest man in the cemetery doesn’t matter to me…” (墓場で一番金持ちであることは私にとって重要ではない)という部分は、単なる金銭的な成功や富の蓄積が人生の目的ではないというジョブズの考えを示しています。彼は、死後に残る財産の多さよりも、生きている間に何を成し遂げたかを重要視していました。
創造と革新への情熱
“Going to bed at night saying we’ve done something wonderful…” (夜寝る時に、素晴らしいことをしたと言えること)という表現は、日々の仕事や活動に意味を見出し、革新的で価値あるものを創造することへのジョブズの情熱を表しています。
個人的な満足感の重要性
“…that’s what matters to me.” (それが私にとって重要なのだ)という結びは、外部からの評価や認識よりも、自分自身の内なる満足感や達成感を重視していることを示しています。
チームワークの価値
“we’ve done”(私たちがした)という表現を使用していることから、個人の成功だけでなく、チームとしての成果を重視していることがわかります。
日々の努力の積み重ね
毎晩「素晴らしいことをした」と言えることを目指すという考えは、継続的な努力と日々の小さな成果の積み重ねの重要性を示しています。
この名言は、ジョブズが金銭的成功よりも、革新的で意義のある仕事を通じて世界に影響を与えることを重視していたことを明確に示しています。彼にとって、真の成功とは、自分やチームが社会に価値をもたらす何かを創造し、それによって個人的な満足感を得ることでした。この考え方は、Appleの革新的な製品開発や、ジョブズの経営哲学に大きな影響を与えました。
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似た意味の英語のことわざ
“The best things in life are not things.”
(人生で最高のものは物ではない)
“Money can’t buy happiness.”
(お金で幸せは買えない)
“It’s not the years in your life that count. It’s the life in your years.”
(人生の長さではなく、その中身が大切だ)- Abraham Lincoln
“The purpose of life is not to be happy. It is to be useful, to be honorable, to be compassionate, to have it make some difference that you have lived and lived well.”
(人生の目的は幸せになることではない。役立つこと、誠実であること、思いやりを持つこと、そして自分が生きたことで何か違いを生み出し、よく生きたと言えることだ)- Ralph Waldo Emerson
“Success is not the key to happiness. Happiness is the key to success. If you love what you are doing, you will be successful.”
(成功が幸せの鍵ではない。幸せが成功の鍵だ。自分のしていることを愛しているなら、あなたは成功するだろう)- Albert Schweitzer
“The greatest use of a life is to spend it on something that will outlast it.”
(人生の最大の使い方は、それ自体よりも長く続くものに費やすことだ)- William James
“Life is not measured by the number of breaths we take, but by the moments that take our breath away.”
(人生は呼吸の回数ではなく、息をのむような瞬間によって測られる)
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似た意味の日本語のことわざ
「金銀は身につかぬ」
意味:お金は一時的なものであり、本当に大切なのは人格や能力である。
「人間至る処青山あり」
意味:どこにでも生きていく道はある。物質的な豊かさだけが人生ではない。
「一日一生」
意味:一日一日を大切に、精一杯生きること。
「人生意気に感ず」
意味:人生は情熱や志に感じて生きるべきである。
「徳を積む」
意味:良い行いを積み重ねることで、真の価値を築くこと。
「名を残すは恥、功を残すは善」
意味:単に名声を残すことよりも、実際に役立つ功績を残すことが大切である。
「人生七十古来稀なり」
意味:人生は短いので、その限られた時間を大切に使うべきである。
これらの日本語の表現は、ジョブズの名言と同様に、物質的な成功や富よりも、人生の質や意義ある行動、そして個人的な満足感を重視する考え方を反映しています。日本の文化や価値観に基づいているため、表現方法は異なりますが、根底にある思想は類似しています。
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スティーブ・ジョブズの生涯
スティーブ・ジョブズの生涯は、革新と創造性に満ちた波乱万丈なものでした。以下に彼の人生の主要な出来事と業績を時系列で紹介します:
誕生と幼少期
スティーブン・ポール・ジョブズは1955年2月24日、カリフォルニア州サンフランシスコで生まれました。彼は養子として、ポールとクララ・ジョブズ夫妻に育てられました。
教育と初期のキャリア
ジョブズは幼い頃から電子機器に興味を持ち、高校時代にスティーブ・ウォズニアックと出会います。大学中退後、アタリ社で働き、その後インドを旅行しました。
Appleの創立
1976年、ジョブズとウォズニアックはApple Computerを設立。Apple IとApple IIの成功により、パーソナルコンピュータ革命の先駆者となりました。
Macintoshの開発
1984年、革新的なMacintoshを発表。しかし、1985年に社内の権力闘争により、自ら創設した会社を追われることになります。
NeXTとPixar
Appleを去った後、ジョブズはNeXT Computerを設立し、同時にPixar Animationを買収。Pixarは「トイ・ストーリー」など多くのヒット作を生み出しました。
Appleへの復帰
1997年、ジョブズはAppleに暫定CEOとして復帰。会社を再建し、iMac、iPod、iTunes Storeなどの革新的な製品とサービスを次々と発表しました。
iPhoneとiPadの革命
2007年にiPhone、2010年にiPadを発表し、モバイル技術の革命を起こしました。
晩年と遺産
2011年8月、健康上の理由でCEOを退任。同年10月5日、膵臓がんのため56歳で逝去しました。
ジョブズは、技術と人間性の融合を追求し、「Think Different」というAppleの哲学を体現した人物でした。彼の革新的なアプローチと妥協を許さない姿勢は、現代のテクノロジー産業に大きな影響を与え続けています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(421)聖人マザー・テレサの名言 People are often unreasonable and self-centered. Forgive them anyway.(恕する心は美徳なり)
https://www.eionken.co.jp/note/mother-teresa/
心に響く英語ことわざ(423)「人を動かす」の著作で有名な自己啓発作家のデール・カーネギーの名言 If you want to conquer fear, do not sit home and think about it. Go out and get busy.(案ずるより産むが易し)
https://www.eionken.co.jp/note/dale-carnegie-3/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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