- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(271)Apple創業者スティーブ・ジョブズの名言 If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?(もし今日が人生最後の日だとしたら)
” If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”
直訳は「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることを本当にしたいだろうか?」です。
スティーブ・ジョブズの名言”If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”の意味
スティーブ・ジョブズ(Steven Paul Jobs)のこのは、2005年に行われたスタンフォード大学卒業式でのスピーチの中で語られた言葉です。このシンプルな問いには、彼の人生哲学と、日々の生活をどのように捉えるべきかについての深い洞察が込められています。
後悔のない人生を送るために
ジョブズは、人生は有限であり、いつ何が起こるか分からないことを強く意識していました。だからこそ、「毎日を最後の1日だと思って生きること」の重要性を説いたのです。もし今日が人生最後の日だとしたら、あなたは今やろうとしていることを本当にしたいですか?
この問いに「No」と答える日が続けば、それは自分が本当にやりたいことをしていない証拠です。人生は短いため、後悔のないように、自分が情熱を注げることに時間を費やすべきなのです。
自分の心と正直に向き合う
「もし今日が人生最後の日だとしたら」という問いは、自分の心と正直に向き合い、真の価値観を見つけるための強力なツールです。社会的なプレッシャーや他人からの期待にとらわれず、自分が本当に何を大切にしているのか、何をしたいのかをじっくりと考えるきっかけを与えてくれます。
勇気を持って行動を起こす
ジョブズは、この問いに対して「No」と答えたならば、勇気を持って行動を起こし、自分が本当にしたいことを追求するべきだと訴えます。たとえそれがリスクを伴うことだとしても、後悔のない人生を送るためには、挑戦することが不可欠なのです。
シンプルに生きる
「もし今日が人生最後の日だとしたら」という問いは、本当に必要なものを見極め、シンプルに生きることの大切さも教えてくれます。物質的な豊かさや名誉、地位などに固執するのではなく、自分が本当に大切にしているものと時間を過ごすことが、真の幸福につながるのです。
周囲の人を大切にする
ジョブズは、この問いを通して、周りの人との繋がりや愛の大切さにも言及しています。もし今日が人生最後の日だとしたら、あなたは誰と過ごしたいですか? 残された時間を、大切な人と共にかけがえのない思い出を作るために使うべきなのです。
似た意味の英語のことわざ
“Live each day as if it were your last.”
「毎日を最後の日と思って生きろ」という意味のことわざです。
“Make the most of every moment.”
「すべての瞬間を最大限に活用しろ」という意味のことわざです。時間を無駄にせず、充実した人生を送ることを促します。
“You only live once.” (YOLO)
「人生は一度きり」という意味のことわざです。近年、若者を中心に流行しています。
“Don’t put off until tomorrow what you can do today”
「今日できることを明日に延ばすな」という意味のことわざです。先延ばしの癖を改め、積極的に行動することを促します。
“Seize the day.”
「今この瞬間を掴め」という意味の表現です。
“Live life to the fullest.”
「人生を最大限に生きろ」という意味の表現です。充実した人生を送ることを目指す人にぴったりです。
“No time like the present.”
「今こそ行動する時だ」という意味の表現です。先延ばしにせず、すぐにやるべきことを促します。
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似た意味の日本語のことわざ
「一期一会」
「出会いは二度とない」という意味のことわざです。目の前の機会を大切にし、後悔のないように行動することを促します。
「朝露は消えぬ間に」
朝露のように儚い人生だから、今この瞬間を大切に生きよう」という意味のことわざです。
「盛者必衰」
「どんな栄華もいつかは衰退する」という意味のことわざです。人生は永遠ではないことを忘れずに、今を大切に生きようというメッセージが込められています。
「無常観」
「この世の全ては常に変化しており、永遠ではない」という仏教の考え方です。無常観に基づくと、目の前のことに執着せず、今この瞬間を大切に生きようと考えるようになります。
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スティーブ・ジョブズの生い立ち
出生と家族
1955年2月24日、カリフォルニア州サンフランシスコで、シリア人の父アブドゥルファター・ジャンダーリと、ドイツ・スイス系アメリカ人の母ジョアン・キャロル・シーブルの間に生まれる。
生後すぐにアメリカ人夫婦に養子に出され、スティーブン・ポール・ジョブズと名付けられる。
養父母はポール・ランドルフ・ジョブズとクララ・ジョブズ。ポールは機械工、クララは専業主婦だった。
実父とは生涯会おうとしなかったが、2011年に亡くなる前に一度だけ電話で話したと言われている。
5歳年下の妹、パティ・ジョブズがいる。
幼少期・少年時代
カリフォルニア州マウンテンビューやサンタクララで育つ。
幼い頃から電子機器に興味を持ち、ガレージでよく発明をしていた。
12歳の頃、ヒューレット・パッカード社の創業者の1人であるビル・ヒューレットに電話をかけ、部品を譲ってもらったという逸話がある。
ホームステッド高校に通い、そこでスティーブ・ウォズニアックと出会う。2人は後に親友となり、アップルを共同創業することになる。
高校卒業後、リード大学に入学するが、1学期で中退。その後、カリフォルニア大学バークレー校に転校するが、こちらも中退している。
青年期・アップル創業
1976年、ウォズニアックと共同でアップルコンピュータ社を設立。
1977年、初代パーソナルコンピュータ「Apple II」を発売。大ヒットとなり、アップルは急速に成長する。
1984年、革新的なグラフィカルユーザーインターフェース (GUI) を搭載したパソコン「Macintosh」を発売。
1985年、取締役会との対立によりアップルを退社。
アップル退社後
1985年、NeXT社を設立。高性能ワークステーションの開発・販売を行う。
1986年、ピクサー・アニメーション・スタジオを買収。
1997年、アップルがNeXT社を買収。ジョブズはアップルに復帰する。
1998年、iMacを発売。大ヒットとなり、アップルは再び成長軌道に乗る。
2001年、iPodを発売。音楽プレーヤーの常識を覆す大ヒット商品となる。
2007年、iPhoneを発売。スマートフォン市場に革命を起こし、アップルを世界的な企業に成長させる。
2010年、iPadを発売。タブレット市場を牽引する存在となる。
スティーブ・ジョブズの人物像
完璧主義者で、妥協を許さない性格だった。
卓越したプレゼンテーション能力を持ち、カリスマ的なリーダーとして知られていた。
強い意志と信念を持ち、周りの人を巻き込む力があった。
独自の審美眼を持ち、革新的なデザインを追求した。
常に挑戦し続ける姿勢を持ち、失敗を恐れない人だった。
スティーブ・ジョブズが残した功績
パーソナルコンピュータの普及に大きく貢献した。
グラフィカルユーザーインターフェース (GUI) の普及に貢献した。
音楽プレーヤー、スマートフォン、タブレット市場の創生に貢献した。
アップルを世界的な企業に成長させた。
革新的な製品とデザインで、人々の生活を豊かにした。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(270)聖人マザー・テレサの名言 God doesn’t require us to succeed; he only requires that you try.(千里の道も一歩から)
https://www.eionken.co.jp/note/mother-teresa-2/
心に響く英語ことわざ(272)「道は開ける」の著作で有名なデール・カーネギーの名言 Any fool can criticize, condemn and complain – and most fools do.(文句ばかり言う者は、何もしていない)
https://www.eionken.co.jp/note/dale-breckenridge-carnegie-2/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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