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公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(247)スティーヴン・スピルバーグの名言 All good ideas start out as bad ideas, that’s why it takes so long.(千里の道も一歩から)
All good ideas start out as bad ideas, that’s why it takes so long.
直訳は「良いアイデアはすべて悪いアイデアから始まるため、時間がかかる」で、似た意味の日本のことわざに「千里の道も一歩から」があります。
スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)の名言 All good ideas start out as bad ideas, that’s why it takes so long.の意味
この名言は、映画監督として数々の名作を生み出してきたスティーヴン・スピルバーグ監督が、自身の創作活動について語った言葉です。一見矛盾しているように聞こえますが、この言葉には、創造性と忍耐力、そして成功への道のりの重要性について深い洞察が込められています。
良いアイデアは最初から良いわけではない
多くの場合、良いアイデアは最初から完璧な形で生まれてくるわけではありません。むしろ、最初は粗削りで、欠点や矛盾だらけだったりします。しかし、だからこそ、時間をかけて磨き上げ、より良いものへと昇華させることができるのです。
スピルバーグ監督自身も、多くのアイデアが最初は失敗作だと考えていたことを明かしています。例えば、映画『E.T.』のアイデアは、最初は子供向けのホラー映画として企画されていました。しかし、何度も書き直しを重ねる中で、現在の形へと進化していったのです。
忍耐力と努力の重要性
良いアイデアを形にするには、時間と労力が必要です。時には壁にぶつかり、挫折しそうになることもあるでしょう。しかし、そこで諦めずに努力を続ければ、必ず成果は得られるものです。
スピルバーグ監督は、若い映画監督たちに向けて、「アイデアを諦めずに、時間をかけて磨き上げることが大切だ」と語っています。また、「失敗を恐れずに、挑戦し続けることが成功への近道だ」とも述べています。
成功への道のりは長い
良いアイデアを形にして、成功を収めるには、長い道のりを歩かなければなりません。一夜にして成功することは稀であり、多くの場合、努力と忍耐が必要となります。
スピルバーグ監督は、映画業界で成功するまでに、多くの苦労を経験しました。しかし、彼は決して諦めずに努力を続け、数々の名作を生み出すことに成功したのです。
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似た意味を持つ英語のことわざ
“A good idea is often a bad one that won’t quit.”
これは、良いアイデアは、最初は失敗作だと考えられるようなものであっても、諦めずに磨き上げ続けることで、良いものへと昇華できるという意味のことわざです。
“Nothing comes easy.”
これは、成功には努力が必要であり、簡単には手に入らないという意味のことわざです。
“Rome wasn’t built in a day.”
これは、大きな成果を得るには時間がかかるという意味のことわざです。
“Great oaks from little acorns grow.”
これは、小さなアイデアでも、時間をかけて育てれば大きな成果を生み出すことができるという意味のことわざです。
“Perseverance is the key to success.”
これは、成功するには忍耐力が重要であるという意味のことわざです。
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似た意味を持つ日本語のことわざ
「千里の道も一歩から」
これは、どんな大きな目標でも、最初の一歩を踏み出すことが大切であるという意味のことわざです。
「継続は力なり」
これは、物事を継続することで、大きな成果を得られるという意味のことわざです。
「石の上にも三年」
これは、どんな難しいことでも、根気よく努力すれば必ずできるという意味のことわざです。
「小さな積み重ねが大きな成果を生む」
これは、小さな努力でも、積み重ねることで大きな成果を得られるという意味のことわざです。
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スティーヴン・スピルバーグの生い立ち
幼少期
1946年12月18日、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティで、ウクライナ系ユダヤ人の家庭に生まれる。
幼い頃から映画に夢中になり、8ミリカメラで自主映画を製作する。
12歳の時に家族旅行でアリゾナ州フェニックスに転居。
フェニックスの高校で映画製作クラブを設立し、短編映画を制作。
大学時代と初期キャリア
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校に入学するも、映画製作の夢を追いかけて中退。
1969年、ユニバーサル・スタジオと契約し、テレビドラマの監督を始める。
1971年、映画『デュエル』で長編映画監督デビュー。
ブレイク
1975年、映画『ジョーズ』が大ヒットし、一躍有名監督となる。
1977年、『スター・ウォーズ』が大ヒットし、ハリウッドのトップ監督の地位を確立。
1981年、『レイダース/失われたアーク』、『E.T.』が立て続けに大ヒットし、名監督としての名声不動のものとなる。
その後
1980年代以降も、『ジュラシック・パーク』、『シンドラーのリスト』、『プライベート・ライアン』など、数々の名作を生み出す。
2000年代以降も、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『リンカーン』、『ブリッジ・オブ・スパイ』など、精力的に活動している。
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映画『ジョーズ』製作の経緯
原作との出会い
1973年、当時27歳だったスティーヴン・スピルバーグ監督は、プロデューサーのディック・ザナックからピーター・ベンチリー著の小説『ジョーズ』の出版前のゲラ刷りを読んでもらうように依頼されます。
最初はホラー小説に興味がなかったスピルバーグ監督でしたが、ゲラ刷りを読み進めるうちに、人間とサメの壮絶な戦いを描いたストーリーに圧倒されます。
映画化への挑戦
スピルバーグ監督は、この小説を映画化したいという強い思いを抱き、ザナックに映画化権の獲得を依頼します。
しかし、ユニバーサル・スタジオは、当時サメ映画が流行しておらず、低予算映画しか製作していなかったため、スピルバーグ監督の熱意にもかかわらず、映画化には消極的でした。
粘り強い交渉
スピルバーグ監督は、諦めずにユニバーサル・スタジオと交渉を続けました。
そして、当時としては破格の350万ドルの予算と55日間の撮影スケジュールで映画化の許可を得ることができたのです。
撮影の苦労
1974年5月、マサチューセッツ州マーサズ・ヴィニヤード島で撮影が開始されました。
しかし、撮影は最初からトラブル続きでした。
サメの模型の故障、天候不良、予算不足など、様々な問題が発生し、スピルバーグ監督は精神的に追い詰められました。
奇跡的な完成
スタッフの献身的な努力とスピルバーグ監督の創意工夫によって、これらの困難を乗り越え、1975年6月、映画『ジョーズ』は完成しました。
大ヒット
映画は公開されるやいなや、大ヒットを記録しました。
興行収入は4億7000万ドルを超え、当時の歴代最高記録を更新しました。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(246)ファッションデザイナーのココ・シャネル(Coco Chanel)の名言 I grew strong by swimming upstream against the current.(艱難汝を強す)
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英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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