- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2023.09.07
更新日
2024.05.02
心に響く英語ことわざ(165)The pen is mightier than the sword. ペンは剣よりも強し
“The pen is mightier than the sword.”
訳は「ペンは剣よりも強し」です。
一般にこのことわざは「言論の力は、軍隊などの武力よりも民衆に大きな影響を与えること」を意味しています。
言論の力は、これまでテレビ、新聞、雑誌などのマスコミが行使してきて、第4の権力とまで称されてきましたが、昨今、インターネットの普及・進化でソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が広く活用されるようになり、普通の人でも簡単に世の中に情報発信ができるようになり、世の中への影響力を持っています。
情報発信メディアの政治への影響力の事例として、「アラブの春」が挙げられます。
「アラブの春」とは、2010年から2012年にかけてアラブ世界において発生した、前例にない大規模反政府デモを主とした騒乱です。
反政府運動に参加した民衆はツイッターやフェイスブックなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などで情報発信・情報共有を図り、その連帯により国境を越えて民主化運動が拡大していきました。
その結果、長期独裁政権が続いていたチュニジアやエジプトでは大統領が退陣,リビアでは反体制派との武力衝突を経て政権交代が行われました。
このようにアラブの春ではSNSを介して「ペンは剣よりも強し」の事例となりました。
しかし、その後、保守勢力側の「剣」によるより戻しもあり、「剣はペンよりも強し」の状況も起きています。
なかなか一筋縄ではいかないのが、政治、軍事の世界のようです。
このことわざにおける“mighty“は「強力な、強大な」などを意味し、発音は”máiti”、比較級は“mightier”、最上級は“mightiest”、音節は“might・y”です。
“sword”は「剣、刀、武力、暴力」などを意味し、発音は“sɔrd”、1音節の単語です。
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英音研noteページ
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