- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(552)米国の発明王トーマス・エジソンの名言 To invent, you need a good imagination and a pile of junk.(必要は発明の母)
“To invent, you need a good imagination and a pile of junk.”
直訳は「発明するためには、豊かな想像力とたくさんのガラクタが必要だ」で、似た意味のことわざに「必要は発明の母」があります。
トーマス・エジソン(Thomas Alva Edison)の名言 To invent, you need a good imagination and a pile of junk.の意味
このエジソンの名言は、一見すると奇妙な組み合わせの言葉ですが、彼の発明に対する考え方や、創造性について深い洞察を示しています。
豊かな想像力:
新しいものを生み出すためには、既存の概念や枠にとらわれない、自由な発想力が不可欠です。
たくさんのガラクタ:
これは、単なるゴミではなく、再利用できる可能性を秘めたものという意味合いも含まれています。エジソンは、実験や発明の過程で、様々なものを組み合わせたり、改造したりすることで、新しいアイデアを生み出しました。
この名言が示すこと
発明は、既存のものを組み合わせることで生まれる:
エジソンは、様々なものを組み合わせることで、新しい発明を生み出しました。これは、私たちの身の回りにあるものにも、新たな可能性が秘められていることを示唆しています。
失敗を恐れないこと:
新しいものを創造するためには、失敗はつきものです。エジソンも数多くの失敗を経験しましたが、それらの経験から学び、次の成功につなげました。
創造性は、誰でも持っている: 富な想像力とガラクタさえあれば、誰でも発明家になれるというメッセージが込められています。
この名言から得られる教訓
固定観念にとらわれないで、自由に発想してみよう:
普段何気なく見ているものにも、新たな可能性を見つけることができるかもしれません。
失敗を恐れずに、新しいことに挑戦してみよう:
失敗から学ぶことで、より大きな成長を遂げることができます。
周りのものを大切にし、再利用してみよう:
ごみだと思っていたものが、実は宝ものになるかもしれません。
まとめ
エジソンのこの名言は、私たちに、創造性の大切さを教えてくれます。新しいものを生み出すためには、豊かな想像力と、既存のものを組み合わせる柔軟な思考が不可欠です。また、失敗を恐れずに、積極的に新しいことに挑戦していくことが重要です。
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似た意味の英語のことわざ
Necessity is the mother of invention.” (必要は発明の母)
生活の中で必要に迫られた状況が、新しい発想や発明を生み出すという考え方を表しています。
“Try, try again.” (何度も試してみよう)
失敗を恐れずに、何度も挑戦し続けることの大切さを強調しています。
“The only way to do great work is to love what you do.” (素晴らしい仕事をする唯一の方法は、自分の仕事が大好きになることだ)
仕事に対する情熱が、創造性を高め、新しいアイデアを生み出す原動力となることを示唆しています。
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似た意味の日本語のことわざ
工夫は貧乏の母
このことわざは、限られた資源や困難な状況が、創造性や革新的なアイデアを生み出す源になることを示しています。エジソンの言葉が示す「ガラクタ」から新しいものを生み出す発想と通じるものがあります。
捨てる神あれば拾う神あり
この言葉は、ある人にとって価値がないと思われるものでも、別の人にとっては価値があるものになる可能性を示しています。エジソンの「ガラクタ」を使って発明するという考えと類似しています。
知恵は身を助く
このことわざは、知恵や創造力が困難を乗り越える助けになることを意味しています。エジソンが強調する「想像力」の重要性と共通する概念を持っています。
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トーマス・エジソンの生い立ち
波瀾万丈な生い立ち
トーマス・アルバ・エジソンは、アメリカ合衆国の発明家として知られていますが、彼の生い立ちは決して平坦なものではありませんでした。
幼少期と教育
生まれと幼少期: 1847年、アメリカ合衆国オハイオ州ミランに生まれました。幼少期から非常に好奇心旺盛で、実験好きな子供でした。
聴覚障害: 7歳頃に猩紅熱を患い、高熱が原因で聴力を失ってしまいました。そのため、学校に通うことができず、母親から家庭教育を受けました。
読書好き: 聴覚障害のハンデを乗り越えるため、読書に没頭しました。科学書や歴史書など、幅広いジャンルの本を読みあさり、知識を吸収していきました。
発明家への道
実験好き: 幼少期から実験が好きで、自宅の納屋を研究所のようにして、様々な実験を行いました。
新聞販売の経験: 12歳頃から新聞を販売し、その収益で実験器具などを購入しました。
電報技術との出会い: 鉄道で新聞を販売していた際に、電報技術に興味を持ち、独学で電報の仕組みを学びました。
最初の発明: 1868年、最初の発明品である電気投票記録機を発明しましたが、あまり注目されませんでした。
発明王への階段
メンローパーク研究所の設立: 1876年、ニュージャージー州メンローパークに研究所を設立し、本格的に発明活動を開始しました。
白熱電球の発明: エジソンの最も有名な発明の一つである白熱電球は、数多くの試行錯誤の末に完成しました。
蓄音機の開発: 白熱電球以外にも、蓄音機、映写機など、数多くの発明品を生み出しました。
発明王としての地位確立: 数々の発明によって、エジソンは「発明王」と呼ばれるようになりました。
エジソンの特徴
旺盛な好奇心: 何事にも興味を持ち、深く掘り下げていく姿勢が特徴でした。
粘り強さ: 失敗を恐れずに、何度も試行錯誤を繰り返すことで、目標を達成しました。
独創性: 既存の知識や技術にとらわれず、新しいアイデアを生み出す能力に長けていました。
ビジネスセンス: 発明だけでなく、ビジネスにも長けており、多くの会社を設立し、成功させました。
まとめ
エジソンの生い立ちを見ると、彼は決して恵まれた環境で育ったわけではありません。聴覚障害というハンディキャップを抱えながらも、旺盛な好奇心と粘り強さで、数々の偉業を成し遂げました。彼の発明は、現代社会に大きな影響を与え、私たちの生活を豊かにしています。
エジソンの生涯は、私たちに多くのことを教えてくれます。困難な状況でも諦めずに努力すること、新しいことに挑戦すること、そして、創造性を大切にすること。これらの教訓は、現代を生きる私たちにとっても、非常に重要なものです。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(551)障害者権利擁護活動家で有名だったヘレン・ケラーの名言 You have set yourselves a difficult task, but you will succeed if you persevere; and you will find a joy in overcoming obstacles.(不撓不屈(ふとうふくつ))
https://www.eionken.co.jp/note/helen-adams-keller-h/
心に響く英語ことわざ(553)聖人マザー・テレサの名言 We ourselves feel that what we are doing is just a drop in the ocean. But the ocean would be less because of that missing drop.(少しずつの積み重ねが役に立つ)
https://www.eionken.co.jp/note/mother-teresa-h/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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