- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ1
公開日
2025.04.02
更新日
2025.08.04

心に響く英語ことわざ(475)英国の文豪シェイクスピアの名言 Poor and content is rich and rich enough; but riches endless is as poor and winter to him that ever fears he shall be poor.(足るを知るは富なり)
“Poor and content is rich and rich enough; but riches endless is as poor and winter to him that ever fears he shall be poor.”
直訳は「貧しくとも満足していれば、それは豊かなこと。しかし、莫大な富を持っていても、常に貧しくなることを恐れている者は、まるで冬の寒さの中で震えているようなものだ」で、似た意味のことわざに「足るを知るは富なり」があります。
シェイクスピア(William Shakespeare)の名言 Poor and content is rich and rich enough; but riches endless is as poor and winter to him that ever fears he shall be poor.の意味
この言葉は、真の豊かさとは何かについて深く考えさせられます。
貧しくとも満足していれば豊か:
物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさも重要であることを示唆しています。
富があっても不安であれば貧しい:
いくら多くの富を持っていても、心の平安を失っていれば、真の意味で豊かとは言えないということです。
不安は豊かさを奪う:
不安は、心の平安を奪い、人生の喜びを減らしてしまうという教訓が込められています。
この名言が示唆すること
この名言から、私たちは以下のことを学ぶことができます。
物質的な豊かさだけに囚われない:
物質的な豊かさも大切ですが、それ以上に心の豊かさ、つまり満足感や幸福感が重要であるということ。
感謝の心を忘れない:
自分が持っているものに感謝し、現状に満足することの大切さ。
将来への不安よりも、現在を生きる:
未来への不安に囚われず、今この瞬間を大切にすることの大切さ。
シェイクスピア作品との関連性
シェイクスピアの作品は、人間の内面や感情を深く描写することで知られています。この名言も、人間の心の奥底にある豊かさや不安といった感情を巧みに表現しており、彼の作品全体に通じるテーマの一つと言えるでしょう。
まとめ
シェイクスピアのこの名言は、現代社会においても、私たちに多くの示唆を与えてくれます。物質的な豊かさを追い求めるだけでなく、心の豊かさ、つまり満足感や幸福感を大切にすることの重要性を教えてくれます。
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似た意味の英語のことわざ
Contentment is a great wealth. (満足は最大の富)
このことわざは、物質的な豊かさよりも、心の満足が真の豊かさであることを示しています。
He who is contented is rich. (満足している者は豊かだ)
シェイクスピアの言葉と非常によく似た意味で、心の豊かさを強調しています。
More than enough is too much. (十分以上は多すぎる)
物質的な豊かさにとらわれすぎると、かえって不幸になる可能性があることを示唆しています。
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似た意味の日本語のことわざ
足るを知るは富なり:自分の持っているものに満足し、それ以上のものを求めすぎないことの大切さを説いています。
欲は身を滅ぼす:欲深い心が、自分自身を不幸にすることを戒める言葉です。
一寸の虫にも五分の魂:どんな小さな生き物にも、それぞれの人生があるという意味ですが、人間もまた、それぞれの境遇の中で幸せを見つけることができるということを示唆しています。
貧乏を恥るなかれ、貧乏にあぐらをかくなれ:貧しいことを恥ずべきことと思わず、現状に甘んじることなく、努力することの大切さを説いています。
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シェイクスピアの生い立ち
ウィリアム・シェイクスピアは、世界的に有名な劇作家であり、詩人です。
生まれた場所と家族
生誕地: イギリスの中部、ストラトフォード・アポン・エイボンという小さな町で、1564年4月23日(洗礼日)に生まれました。正確な生年月日は不明です。
家族: 父のジョンは皮手袋商人で、町議会議員を務めるなど、地元では比較的裕福な市民でした。母は近隣の豪農の娘でした。シェイクスピアには兄弟姉妹が数人いたとされています。
少年時代と教育
グラマースクール: 地元のグラマースクールに通い、ラテン語や古典を学びました。シェイクスピアの作品の中に、当時の知識層が学んだ古典文学からの引用やパロディが多く見られることから、この頃の教育が彼の創作に大きな影響を与えたと考えられています。
結婚と家族: 18歳で8歳年上のアン・ハサウェイと結婚し、その後、長女と双子の男女をもうけました。
ロンドンへ
ロンドンでの活動: 20代後半にロンドンに移住し、俳優や劇作家として活躍し始めたと考えられています。
劇団: どの劇団に所属していたかなど、詳細は不明ですが、ロンドンで最も有名な劇団の一つであった「国王一座」に関わっていた可能性が高いと言われています。
作家としての活躍
劇作家として: 数多くの喜劇、悲劇、歴史劇などを執筆し、その作品は今も世界中で上演され、愛読されています。代表作には、『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『マクベス』『お気に召すまま』などがあります。
詩人として: ソネットや叙事詩も残しており、その詩の美しさは高く評価されています。
後半生と死
ストラトフォードへの帰郷: 晩年はストラトフォードに戻り、比較的静かな生活を送っていたと考えられています。
死: 1616年4月23日、52歳で亡くなりました。
シェイクスピアの魅力
シェイクスピアの作品の魅力は、その多様性と普遍性にあります。喜劇から悲劇、歴史劇まで、幅広いジャンルの作品を執筆し、それぞれが深い人間ドラマを描いています。彼の作品は、時代を超えて多くの人々に愛され続けているのは、彼が描いた人間の心の奥底にある普遍的な感情や葛藤が、現代を生きる私たちにも共感できるからでしょう。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。
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