- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(530)英国の文豪シェイクスピアの名言 How far that little candle throws his beams! So shines a good deed in a naughty world.(一隅を照らす)
“How far that little candle throws his beams! So shines a good deed in a naughty world.”
直訳は「なんと遠くまで小さなロウソクの光が照らしていることか!悪しき世の中で、善行もまたこのように輝いているのだ」で、似た意味のことわざに「一隅を照らす」があります。
シェイクスピア(William Shakespeare)の名言 How far that little candle throws his beams! So shines a good deed in a naughty world.の意味
この言葉は、一見すると小さな光源であるロウソクの光が、思っていたよりもはるかに遠くまで届く様子を描き出しています。そして、この比喩を通して、以下のことを示唆しています。
善行の力:
小さな善行であっても、その影響は思っている以上に大きく、広範囲に及ぶ可能性があるということです。
暗闇の中の光:
悪や不幸に満ちた世の中で、善行は希望の光となり、周囲を照らすことができます。
人間の可能性:
人間は、たとえ小さな存在であっても、大きな影響力を持つことができるということを示唆しています。
名言の現代における解釈
この言葉は、現代においてもその普遍的な意味を失っていません。例えば、
ボランティア活動:
小さなボランティア活動でも、社会全体に大きな影響を与える可能性があることを示唆しています。
個人の行動:
一人ひとりの善行が、より良い社会を作るために不可欠であることを教えてくれます。
希望:
困難な状況下でも、希望を捨てずに小さなことから始めようとすることの大切さを訴えています。
まとめ
シェイクスピアのこの言葉は、小さな善行が持つ大きな力、そして人間の可能性を力強く表現しています。現代を生きる私たちにとっても、この言葉は、日々の生活の中で、より良い社会を作るために貢献したいという気持ちを新たにするきっかけとなるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
No act of kindness, no matter how small, is ever wasted. (どんなに小さな親切でも、無駄になることはない) このことわざは、善行は必ず報われる、というより、善行そのものが報いであるという考え方を示しています。シェイクスピアの言葉の「善行は悪しき世の中で輝いている」という部分に通じます。
Every little bit helps. (少しでも役に立つ) このことわざは、小さな貢献も積み重ねれば大きな力になるという、シェイクスピアの言葉のポジティブな側面を強調しています。
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似た意味の日本語のことわざ
一隅を照らす:小さな範囲でも光を放ち、周囲を明るくするという意味で、シェイクスピアの言葉の「小さなロウソクの光」に相当します。
小さな親切、大きな喜び:小さな親切でも、受け取る人に大きな喜びを与えるという意味で、善行の持つ力を強調しています。
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シェイクスピアの生い立ち
ウィリアム・シェイクスピアは、世界的に有名な劇作家であり詩人ですが、その生涯については謎に包まれている部分も多く、確かなことはあまりわかっていません。しかし、いくつかの史料や推測から、彼の生い立ちをある程度知ることができます。
生まれた場所と家庭環境
生まれ: 1564年4月23日(洗礼日)、イングランドのストラトフォード・アポン・エイボンという小さなマーケットタウンで生まれました。
家庭環境: 父は皮手袋商人であり、町議会議員も務めるなど、町でそこそこ裕福な家庭に生まれました。シェイクスピアは、グラマースクールに通い、ラテン語や古典文学を学んだと考えられています。
青年期と結婚
結婚: 18歳で、自分より8歳年上のアン・ハサウェイと結婚しました。この結婚は、当時のイングランドでは早婚であり、また身分差があったと考えられています。
ロンドンへ: 結婚後、シェイクスピアはロンドンへと旅立ち、俳優や劇作家として活動を始めます。
劇作家としての活躍
劇団加入: ロンドンで、ローレンス・バンの主宰する劇団「ロード・チェンバレンズ・メン」(後のキングス・メン)に加わり、俳優として舞台に立ちながら、劇作も手がけるようになります。
代表作: 『ハムレット』『マクベス』『ロミオとジュリエット』『夏の夜の夢』など、数々の傑作を世に送り出しました。
成功: シェイクスピアの劇は、大衆に広く受け入れられ、彼は当時のロンドンで最も人気のある劇作家の一人となりました。
晩年と死
引退: 晩年は故郷のストラトフォードに戻り、不動産投資などを行いながら、比較的裕福な生活を送ったと考えられています。
死: 1616年4月23日に、52歳で亡くなりました。
まとめ
シェイクスピアは、裕福な家庭に生まれ、グラマースクールに通い、その後ロンドンで劇作家として大成功を収めた人物です。しかし、その生涯には多くの謎が残されており、今後も研究が続けられています。彼の作品は、時代を超えて読み継がれ、現代においても私たちに多くのインスピレーションを与え続けています。
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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