- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(535)第二次世界大戦中に英国首相を務めたチャーチルの名言 Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.(七転び八起き)
“Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.”
直訳は「成功は永遠ではなく、失敗は致命的なものではない。重要なのは、続ける勇気だ成功は最終形ではない、失敗は致命的ではない。重要なのは、やり続ける勇気だ」で、似た意味のことわざに「七転び八起き」があります。
チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer Churchill)の名言 Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.の意味
この言葉は、一見シンプルな言葉ですが、その中に込められた意味は非常に深いです。
成功は永遠ではない:
成功は、一度得られたからといって、それが永遠に続くわけではありません。
失敗は致命的なものではない:
失敗は、人生において避けられないものです。しかし、失敗がすべてを失うことを意味するわけではありません。
重要なのは、続ける勇気だ:
成功も失敗も、人生の一つの通過点に過ぎません。大切なのは、どんな状況にあっても、目標に向かって努力を続ける勇気です。
名言が示すもの
この名言は、私たちに以下のようなことを教えてくれます。
人生は常に変化する:
成功体験も、失敗体験も、人生を豊かにする経験です。
目標に向かって進むこと:
目標に向かって努力し続けることが、人生を充実させる秘訣です。
困難を乗り越える力:
困難に直面したとき、諦めずに立ち向かう勇気が大切です。
名言が生まれた背景
チャーチルは、第二次世界大戦中にイギリスを導いた政治家です。戦争という困難な状況の中で、彼は国民に希望を与え続け、最終的に勝利を収めました。この名言は、彼の経験に基づいた、まさに「言葉の力」と言えるでしょう。
まとめ
チャーチルの名言は、私たちが人生の中で直面する様々な困難や挫折に対して、勇気と希望を与えてくれます。成功や失敗にとらわれず、常に前向きな姿勢で生きていくことの大切さを教えてくれる、普遍的な言葉と言えるでしょう。
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似た意味の英語のことわざ
“The only real failure is the one from which we learn nothing.”(唯一の本当の失敗は、何も学ばないことだ) : 失敗から学ぶことで成長できるという考え方を表しています。
“The road to success is always under construction.”(成功への道は常に建設中だ) : 成功は一朝一夕に得られるものではなく、継続的な努力が必要であることを示しています。
“Fall seven times, stand up eight.”(七転び八起き) : 幾度も失敗しても、立ち上がって再び挑戦し続けることの大切さを表しています。
“It’s never too late to start over.”(やり直すのに遅すぎるということはない) : 失敗した後でも、再び挑戦できることを示唆しています。
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似た意味の日本語のことわざ
「七転び八起き」
この有名なことわざは、何度失敗しても諦めずに立ち上がり続けることの重要性を強調しています。チャーチルの言葉と同様に、継続する勇気の大切さを表現しています。
「失敗は成功の母」
この諺は、失敗を恐れるのではなく、それを学びの機会として捉え、成功への道のりの一部として受け入れることの重要性を示しています。チャーチルの「failure is not fatal」(失敗は致命的ではない)という部分と通じるものがあります。
「継続は力なり」
この言葉は、チャーチルの名言の後半部分「it is the courage to continue that counts」(重要なのは、やり続ける勇気だ)と非常に近い意味を持っています。継続することの重要性を強調しています。
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チャーチルの生い立ち
波瀾万丈な人生を送った英国の雄
ウィンストン・チャーチルは、20世紀を代表する政治家の一人であり、第二次世界大戦中のイギリスを導いた偉大な指導者として知られています。彼の生い立ちは、後の彼の人格や政治家としての活躍に大きな影響を与えました。
華麗なる家系と幼少期
貴族の血統: チャーチルは、イギリス貴族の末裔として、1874年に生まれました。彼の祖父はマールバラ公爵であり、一族は代々政治や軍事に携わってきた名家でした。
恵まれた環境と教育: 豪華な邸宅で育ち、優秀な家庭教師のもとで教育を受けました。しかし、学業成績は振るわず、特に数学は苦手でした。
多岐にわたる興味: 幼少の頃から歴史、文学、軍事などに興味を示し、将来は作家になることを夢見ていました。
軍人としての経験
陸軍士官学校へ: 学業成績が振るわなかったため、大学進学を諦め、陸軍士官学校に進学しました。
キューバでの従軍: スペイン・アメリカ戦争中のキューバに派遣され、戦場を体験しました。この経験は、のちの政治家としての彼に大きな影響を与えました。
第二次ボーア戦争: 南アフリカでのボーア戦争にも従軍し、捕虜になった経験も。この経験は、彼を政治家としてデビューさせるきっかけとなりました。
政治家としてのキャリア
下院議員への道: ボーア戦争からの帰国後、保守党から立候補し、下院議員に初当選。
華々しい活躍と挫折: 海相、陸軍大臣などを歴任し、第一次世界大戦中は活躍しましたが、その後は党内の派閥争いに巻き込まれ、失脚する時期もありました。
第二次世界大戦と首相就任: ナチスドイツの脅威が迫る中、チャーチルは再び政治の舞台に戻り、1940年に首相に就任。
戦争指導と勝利: チャーチルは、国民を鼓舞し、連合国を率いてドイツに勝利をもたらしました。
戦後の政治と晩年
保守党の分裂: 戦後、労働党が政権を奪取し、チャーチルは保守党を分裂させるなど、苦境に立たされました。
再び首相に: 1951年に再び首相に就任し、冷戦下の自由世界を守るために尽力しました。
ノーベル文学賞受賞: 1953年にノーベル文学賞を受賞。政治家としての業績だけでなく、歴史家、作家としての才能も高く評価されました。
晩年: 老齢のため、1955年に引退。1965年に逝去。
チャーチルの特徴
卓越した演説能力: 困難な状況でも国民を鼓舞する力強い演説で知られています。
歴史への深い知識: 歴史家としての側面もあり、歴史に関する造詣が深かった。
強靭な精神力: 数々の困難を乗り越え、不屈の精神で戦い抜きました。
チャーチルの生い立ちは、彼を単なる政治家ではなく、歴史に名を残す偉大な人物へと成長させたと言えるでしょう。彼の経験や思想は、現代においても、リーダーシップや危機管理など、様々な分野で参考にされています。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(534)米国キング牧師の名言 Every man must decide whether he will walk in the light of creative altruism or in the darkness of destructive selfishness.(善行は巡り巡って自分に返る)
https://www.eionken.co.jp/note/martin-luther-king-jr-g/
心に響く英語ことわざ(536)障害者権利擁護活動家で有名だったヘレン・ケラーの名言 Character cannot be developed in ease and quiet. Only through experience of trial and suffering can the soul be strengthened, vision cleared, ambition inspired, and success achieved.(逆境は人を強くする)
https://www.eionken.co.jp/note/helen-adams-keller-g/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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