- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.06

心に響く英語ことわざ(550)第二次世界大戦中に英国首相を務めたチャーチルの名言 Continuous effort – not strength or intelligence – is the key to unlocking our potential.(継続は力なり)
“Continuous effort – not strength or intelligence – is the key to unlocking our potential.”
直訳は「継続的な努力こそが、私たちの潜在能力を開き出す鍵であり、力や知性よりも重要である」で、似た意味のことわざに「継続は力なり」があります。
チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer Churchill)の名言 Continuous effort – not strength or intelligence – is the key to unlocking our potential.の意味
継続的な努力:
一時的な努力ではなく、長く続ける努力が大切であることを強調しています。
力や知性:
人々が成功するために不可欠だと考えられる力や知性よりも、継続的な努力の方が重要であると述べています。
潜在能力:
人の中に眠っている、まだ開花していない能力のことを指します。
名言が示すこと
この名言は、私たちが生まれながらに持っている能力は、必ずしも成功を保証するものではないということを示唆しています。真に重要なのは、その能力を最大限に引き出すための継続的な努力なのです。
名言から得られる教訓
成功への近道はない:
一朝一夕で成功することはできません。目標達成のためには、地道な努力を積み重ねることが必要です。
才能よりも努力が重要:
天才的な才能を持つ人もいますが、継続的な努力によって、誰でも自分の可能性を広げることができます。
困難を乗り越える力:
努力を続けることで、困難な状況を乗り越え、成長することができます。
現代社会における意味
この名言は、現代社会においても、その重要性を失っていません。特に、情報化社会においては、新しいスキルを習得したり、変化に対応していくために、継続的な学習と努力が求められます。
この名言から得られる教訓を、日々の生活に活かしてみましょう。
目標を設定し、計画的に行動する
小さなことからでも、毎日コツコツと続ける
失敗を恐れずに、挑戦し続ける
周りの人々から学び、成長する
チャーチルのこの名言は、私たちに「努力こそが、成功への道を開く」という普遍的な真理を教えてくれます。
まとめ
チャーチルの名言は、私たちが持つ可能性を最大限に引き出すためには、継続的な努力が不可欠であることを示しています。この名言を心に留め、日々の生活に活かしていきましょう。
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似た意味の英語のことわざ
“Slow and steady wins the race.” (ゆっくり着実に進めば、必ず勝つ)
早急に結果を求めるのではなく、焦らず着実に努力を続けることの大切さを表しています。
“Where there’s a will, there’s a way.” (意思があれば道は開ける)
強い意志を持って努力すれば、どんな困難な状況でも乗り越え、目標を達成できるという意味です。チャーチルの名言と同様に、継続的な努力の重要性を強調しています。
“The greatest glory in living lies not in never falling, but in rising every time we fall.” (人生における最大の栄光は、決して倒れないことではなく、倒れるたびに立ち上がることにある)
失敗を恐れずに何度も挑戦し、立ち上がることで成長できるという意味です。
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似た意味の日本語のことわざ
「継続は力なり」
長い間、同じことを続けることで、それが大きな力となるという意味です。つまり、一度や二度で諦めるのではなく、根気強く努力し続けることが、最終的に大きな成果につながるということです。
「千里の道も一歩から」: 大きな目標を達成するためには、小さな一歩から始めることが大切であるという意味です。
「石の上にも三年」: 長い年月をかけて努力し続けることの大切さを表しています。
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ウィンストン・チャーチルの生い立ち
波乱万丈な人生と偉大な業績
ウィンストン・チャーチルは、20世紀を代表する政治家の一人であり、第二次世界大戦中のイギリスを導いた英雄として知られています。彼の生い立ちは、決して順風満帆ではなく、むしろ数々の困難を乗り越えてきた波乱万丈なものでした。
華麗な家系と恵まれた環境
1874年、チャーチルはイギリスの名門貴族の家に生まれました。祖父はマールバラ公爵という華やかな家系であり、幼少期を豪華な邸宅で過ごしました。しかし、華やかな環境とは裏腹に、チャーチルは子供の頃から落ち着きがなく、勉強も得意ではありませんでした。
軍人としての経験
チャーチルは、若くして陸軍士官学校に入学し、軍人としての道を歩み始めます。キューバ独立戦争やボーア戦争など、いくつかの戦役に参加し、その経験は後の政治家としての彼を形作る上で大きな影響を与えました。特に、ボーア戦争で捕虜となった経験は、彼に強い精神力とリーダーシップを養わせました。
政治家としてのキャリア
軍を退役後、チャーチルは政治家としての道を歩み始めます。しかし、初期の政治家としてのキャリアは順調とは言い難く、何度も落選を経験しました。第一次世界大戦中には、海軍大臣や陸軍大臣を歴任しますが、戦況が悪化する中で責任を取って辞任に追い込まれます。
暗黒の日々から復活
第一次世界大戦後、チャーチルは政界から遠ざかり、歴史家や作家として活躍します。しかし、ナチスドイツの台頭と第二次世界大戦の勃発により、チャーチルは再び政治の舞台に戻ります。1940年、チャーチルはイギリス首相に就任し、ドイツとの戦いを指揮します。
戦時中のリーダーシップ
チャーチルは、国民に勇気を与える力強い演説で知られていました。彼の「血、汗、涙」という言葉は、国民の団結を促し、困難な状況を乗り越えるための原動力となりました。チャーチルは、アメリカとの同盟関係を強化し、ドイツを破るために全力を尽くしました。
戦後の政治家として
第二次世界大戦後、チャーチルは保守党を率いて政界に復帰しますが、労働党に敗れ、再び野党に転落します。しかし、彼の政治家としてのキャリアは決して終わりを迎えたわけではありません。1951年に再び首相に就任し、冷戦下の自由世界を守るために尽力しました。
晩年と遺産
チャーチルは、晩年を歴史研究や執筆に費やし、数々の名著を残しました。1965年、90歳で生涯を閉じました。
チャーチルの特徴
卓越したリーダーシップ: 困難な状況でも冷静さを失わず、国民を鼓舞する能力を持っていました。
雄弁な演説: 彼の演説は、人々の心に深く響き、歴史に残る名言を生み出しました。
歴史への深い関心: 歴史家としても活躍し、歴史から教訓を学び、政治に活かしました。
不屈の精神: 数々の困難を乗り越え、最後まで諦めなかった強い意志を持っていました。
チャーチルは、単なる政治家を超えて、20世紀を代表する歴史的人物の一人です。彼の生涯は、私たちに勇気を与え、困難な状況でも希望を失わずに進むことの大切さを教えてくれます。
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この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(549)人種差別撤廃運動で有名なキング牧師の名言 We must combine the toughness of the serpent with the softness of the dove, a tough mind and a tender heart.(剛柔二備(ごうじゅうにび))
https://www.eionken.co.jp/note/martin-luther-king-jr-h/
心に響く英語ことわざ(551)障害者権利擁護活動家で有名だったヘレン・ケラーの名言 You have set yourselves a difficult task, but you will succeed if you persevere; and you will find a joy in overcoming obstacles.(不撓不屈(ふとうふくつ))
https://www.eionken.co.jp/note/helen-adams-keller-h/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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