- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 210. 映画・ドラマに学ぶ心に響く英語表現
公開日
2025.04.03
更新日
2025.04.06

映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(171) To what do I owe the honor? 用件は何ですか?
用件は何ですか?
“To what do I owe the honor?”
2009年から2015年にかけて米国で人気テレビドラマだった“glee”からのセリフです。
直訳としては「この光栄に対して、私はどのような借りがあるのですか?」で、意訳としては「用件は何ですか?」です。
高校合唱部の女子部員が、ファッションが得意な合唱部員に、ファッションが苦手な別の女子部員にファッション指導をして欲しいというお願いをするシーンで、ファッションが得意な合唱部員のセリフです。
「用件は何なのか?」という表現を “what do I owe” という英単語を使っているところは、日本人にはなかなかできない表現だと思います。
このファッションが得意な合唱部員と話しかけた女子部員はこれまでほとんど会話を交わしたことがないため、ファッションが得意な合唱部員はフォーマルな固い表現をしています。
“honor”は「光栄、名誉」を意味し、発音は“ɑ́nər”、音節は“hon・or”で2音節です。
“owe”は「(人)に借りがある、~を与える義務がある」を意味し、発音は“óu”、1音節の英単語です。
英語リスニングとしては、この抽象度の高い単語が使われている発言で、「用件は何なのか?」とさらっと聞き取れるかは難しいものがあります。このような抽象度の高い英語表現にも慣れていきたいものです。
英語スピーキングとしては、緊張感のある場面で、このような固い表現ができるようになりたいものです。

(英文出典:glee:シーズン1エピソード11)
この記事もご覧ください。
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(170)We’ve nothing to be afraid of. “We have nothing~”(~ことは何もない)
https://www.eionken.co.jp/note/weve-nothing-to-be-afraid-of/
映画・ドラマで学ぶ心に響く英語表現(172)I do believe this is the first time you’ve ever spoken to me. 過去から現在に至るまでずっとという気持ち
https://www.eionken.co.jp/note/i-do-believe-this-is-the-first-time/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。