- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(90)It is never too late to mend. 改めるに遅すぎることはない
“It is never too late to mend.”
訳は「改めるに遅すぎることはない」(過ちては則ち改むるに憚ること勿れ (あやまちて すなわち あらたむるに はばかることなかれ))です。
このことわざは一見「それはそうだ」という感じですが、実際に実行するのはそれほど簡単ではありません。
例えば以下のような事例です。
会社の役員会向けの資料作成を担当した。
その資料を役員会で説明している最中に、重大なデータの計算ミスをしたことに気づいた。
このデータ計算はかなり複雑で、自分から計算ミスをしたと言わない限り、ミスがばれる可能性は非常に低いものだった。
このような場合の対処としての選択肢としては大きく2つあります。
・選択肢1:自分からミスを告白しない限り、ミスがばれる可能性は低いし、仮にあとで計算ミスを指摘されても、ミスには気づかなったと言えば良い。
・選択肢2:計算ミスを叱られて業績評価が下がり減給になったとしても、ここで計算ミスを告白して、後日、正しく計算したデータの資料を再提出する。
どちらの選択肢を選ぶかで、その後の展開は大きく変わります。
選択肢1を選んで、計算ミスを隠した場合、当面、叱られたり、業績評価が下がったり、減給になることはありません。しかし、いつ計算ミスがばれるかびくびくした人生を送ることになります。
選択肢2を選んで、その場で計算ミスを告白した場合、計算ミスを叱られて業績評価が下がり、減給になる可能性があり、痛みを伴いますが、計算ミスがいつばれるかびくびくする必要はなくなり、すっきりした気分でその後の人生を送ることができます。
あなたはどちらの選択肢を選ぶでしょうか?人生への姿勢が問われる選択肢と言えます。
このことわざは選択肢2を選んで、叱られたとしても計算ミスをすぐに告白して、正しく計算したデータを再提出しなさいと諭しています。
“mend”は「修繕する、改める」などを意味し、発音は“mend”、1音節の単語です。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(89)It is more blessed to give than to receive. 与うるは受くるより幸なり。
https://www.eionken.co.jp/note/it-is-more-blessed-to-give-than-to-receive/
心に響く英語ことわざ(91)It is the first step that is difficult. 第一歩が常に最も難しい
https://www.eionken.co.jp/note/it-is-the-first-step-that-is-difficult/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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