- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 115. 英語スピーキング脳 勉強法
公開日
2025.04.05
更新日
2025.04.08

英文付け加え発想により英語スピーキング脳を創る(21)
英文の構造を分析し英文における付け加え発想を学習することにより、英語スピーキング脳を創り、英語スピーキング力を向上させることができます。
この学習は、英語を語順のまま理解する力もつくため、英語リスニング力や英文読解力の向上にもつながります。
英語スピーキング脳の観点からの解説
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Still, after running several calculations,
they determined
there were no non-biological sources on the planet
that could account for the levels of phosphine
they discovered in the atmosphere.
(それでも、いくつかの計算を実行した後、彼らは、大気中に発見されたホスフィンのレベルを説明できる非生物源が惑星上に存在しないと判断しました。)
出典;VOA:“Astronomers Announce Possible Sign of Life on Venus”
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Still, after running several calculations, 【前置詞、ing動詞を使って主文の説明を付加】 (それでも、いくつかの計算を実行した後)
(若干、「間(ま)」を入れる)
they determined 【主語+動詞】(彼らは判断しました)
(若干、「間(ま)」を入れる)
there were no non-biological sources 【目的語節の動詞と補語】(非生物源が存在しない)
on the planet 【前置詞onを使って目的語節の補語の説明を付加】 (惑星上に)
(若干、「間(ま)」を入れる)
that 【関係代名詞thatを使って、planetの説明を付加】
could account 【関係詞節における動詞、planetの説明を付加】
for the levels of phosphine 【前置詞forを使って関係詞節における動詞、accountの説明を付加】(ホスフィンのレベルを)
they discovered 【関係詞節における主語+動詞、levels of phosphineの説明を付加】(彼らが発見した)
in the atmosphere. 【前置詞inを使ってdiscoveredの説明を付加】(大気中の)
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英語リスニング脳構築トレーニング
この英文を使って英語スピーキング脳を構築するには以下のような英訳音読トレーニングを実施します。この英文は一文が長いので、主要部分を分解して実施します。
(1)最初英文を何回か音読して、英文の付け加え発想を意識しつつ、英文の内容を理解し、スムーズに音読できるようにします。
(2)次に日本語訳だけを見て英訳音読します。うまく英訳できなかったときは、再度英文を何回か音読をし、再度日本語訳だけを見え英訳音読します。
(3)英文の付け加え発想を意識しつつ、英訳音読がうまくできるまでこのプロセスを何回か実施します。
(4)日本語訳だけを見てうまく英訳音読できるようになったら次に進みます。それが難しいときはあきらめて次に進みます。
Still, after running several calculations,
(それでも、いくつかの計算を実行した後)
they determined there were no non-biological sources on the planet
(彼らは、非生物源が惑星上に存在しないと判断しました)
that could account for the levels of phosphine
(ホスフィンのレベルを説明できる)
they discovered in the atmosphere.
(彼らが大気中に発見した)
この英文のように【前置詞】【ing動詞】【関係代名詞】を活用して伝えたい内容を付加していきながら説明していくのが英語スピーキングの際の英文構成の基本スタイルとなります。
ちなみに、”atmosphere”の語源はギリシャ語の「atmo(蒸気)」と「sphaira(球)」から来ています。直訳すると「蒸気の球」となり、地球を取り巻くガス層を指すようになりました。
「atmo」は元々、川の流れや呼吸といった「息」「蒸気」を意味し、「sphaira」は円球や球体を指します。古代ギリシャ人は地球を球体であると考え、その周りを包む空気の層を「蒸気の球」と表現したのです。
英語では16世紀頃にギリシャ語から借用され、当初は「天体、球体」などの意味で使われていました。17世紀後半には現在の地球の大気を指す意味が確立しましたとのことです。
まとめ
英文付け加え発想を使って英語スピーキング学習をすることにより、英語スピーキング脳を創ることが可能となります。
英文付け加え発想でポイントとなるのが、接続詞、関係代名詞、前置詞となりますので、これらを使って英語スピーキングの練習をすることが非常に重要です。
ちなみに以下の英音研のブログもご一読ください。
どうすれば英語スピーキング脳を創ることができるか?付け加え発想による英語スピーキング学習法
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-brain/
英文付け加え発想により英語スピーキング脳を創る(20)
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-brain-power-8/
英文付け加え発想により英語スピーキング脳を創る(22)
https://www.eionken.co.jp/note/english-speaking-brain-power-10/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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