- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2024.01.28
更新日
2024.04.10
心に響く英語ことわざ(201)It is a long lane that has no turning. 待てば海路の日和あり
It is a long lane that has no turning.
ことわざの意味として「長い道には曲がり角がある」(待てば海路の日和あり)です。
英語を直訳すると「それは曲がることのできない長い道だ」になりますが、なぜ英語のことわざでは「長い道には曲がり角がある」の意味になるのかを考えてみました。
この英語のことわざは、困難な状況を象徴する「長い道」と、出口がないことを象徴する「曲がり角がない」という2つの要素を組み合わせたものでつらい状況を説明しています。
一方、現実の世界ではどんなに長い道でも、途中には必ず曲がり角があり、その曲がり角を曲がれば、新しい景色が見えてきます。そのように、どんなに困難な状況でも、必ず出口があるということです。
ということで、現状つらい状況にある人に対して、今はつらいだろうけれども、言外にいつかつらい状況を打開できるものだよと言っていると考えられます。
それで、この英文の直訳の意味とは逆に、ことわざとしては「長い道には曲がり角がある」という意味になるということのようです。
“lane”は「道路、通り、車線」などを意味し、発音はléin、1音節の単語です。
ではなぜ、つらい状況が続いても、いつかは出口が見つかるものなのでしょうか?
つらい状況が続いた場合、何とかこの状況から脱却しようとしてもがいて頑張ろうとするものです。
もしかすると、自分で解決策を考えることができるかもしれませんし、頑張っている姿を見て誰かが助けてくれるかもしれません。あるいは時間が経てば技術革新や経済環境が好転するということもあるかもしれません。
ということで、つらい状況を打開するため長い道の曲がり角にたどり着くには、相当程度、自助努力は必要で、そうしていると何とか打開出来るのだと思います。
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この英語のことわざに関して、日本語の似たことわざは「待てば海路(かいろ)の日和(ひより)あり」です。
「待てば」は「待っていれば」、「海路」は「海上を船が通っていく道筋」、「日和」は「空模様、天気」を指します。
意味は、「今は思うようにいかなくても、じっと待てばそのうちにチャンスがめぐってくる」ということです。
このことわざは、海の航海を例に、たとえられています。たとえて言うと、今は天気が荒れていて、航海に適した日和ではありませんが、じっと待っていれば、そのうちに必ず穏やかな日和が来ます。そのように、今は思うようにいかなくても、じっと待っていれば、必ずチャンスが巡ってくるということです。
このことわざは、困難な状況に直面している人や、目標を達成するために努力している人に対して、励ましや勇気を与える意味合いで使われることが多いです。
似た意味を持つことわざとしては、「果報は寝て待て」、「残り物には福がある」などがあります。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(200)If anything can go wrong, it will. 虫の知らせ
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心に響く英語ことわざ(202)He that falls today may rise tomorrow. 七転び八起き
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英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
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英音研noteページ
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