- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ1
公開日
2025.04.02
更新日
2025.08.29

心に響く英語ことわざ(94)It takes all sorts to make the world. 世の中をつくるにはさまざまの人が必要
“It takes all sorts to make the world.”
訳は「世の中をつくるにはさまざまの人が必要」です。
このことわざを「世の中には様々な職種の人が必要」と解するならば、それほど示唆的な内容とは言えない感じです。
しかし、「世の中には非常識な人・奇人変人も必要」と解するならば、それほど簡単に受け入れられるものではなくなります。
会社などは組織の和を保つために常識的で同質的な人材を求めることが多いものです。その方が組織の乱れを抑えることができるからです。
しかし、常識的で同質的な人材ばかりだと、市場環境が大きく変化したときに新たな状況に対応することが難しいことが多いものです。
市場環境が大きく変化したときに、非常識な発想ができる人は、新たな環境に対応するため新たな考えを産み出しやすいこともあろうかと思います。
その意味では組織の中にある程度は「非常識な人・奇人変人」と言われる人材を抱えている必要性もあろうかと思います。
組織を束ねる責任を負う方は、常識的で同質的な人材と非常識な人・奇人変人と言われる人材の両方をマネージする度量が要求されるということをこのことわざは示唆しているような気がします。
“sort”は「種類、性質」「分類する、仕分けする」などの意味があり、発音は“sɔrt” 、1音節の単語です。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(93)It is too late to lock the stable when the horse has been stolen. 馬が盗まれてから馬小屋に鍵をおろしても遅すぎる
https://www.eionken.co.jp/note/it-is-too-late-to-lock-the-stable-when-the-horse-has-been-stolen/
心に響く英語ことわざ(95)It’s not what you know, but who you know. 何を知っているかでなく、誰を知っているかだ
https://www.eionken.co.jp/note/its-not-what-you-know-but-who-you-know/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など17冊がある。