- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(210)Names and natures often agree. 名は体を表す
Names and natures often agree.
直訳は「名前と性質は一致することがよくあります」で、似た意味の日本のことわざに「名は体を表す」があります。
これまで体験からは、人の名前とその人の性質が一致すると言う感じはあまりないですね。
「猛(たけし)」と言う名前の人でも、猛々しい性格でない人はたくさんいます。
名前を付けた親は、おとなしい人生でなく、猛々しい人生を歩んで欲しいと願ってそのような名前を付けたのかもしれませんが、とうの本人の性格は親の付けた名前で簡単に変わるようなものでない気がします。
一方、商品名や会社名は、命名者が、「名前と性質が一致」するよう命名されることが多いので、このことわざは理解しやすいですね。これによって、顧客や社員が商品や会社を理解しやすくなると思います。
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英語での似たことわざに以下のようなものがあります。
As the name, so the nature.(名は体を表す)
A name is a mirror of character.(名前は性格の鏡である)
A man is known by his deeds.(人は行いによって知られる)
A tree is known by its fruit.(木は実によって知られる)
By their fruits ye shall know them.(その実によって彼らを知れ)
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逆に外見と性質は一致しない意味のことわざも多くあります。これらのことわざは、外見や印象だけで人を判断してはいけないという警告を意味しています。
Never judge a book by its cover.(見た目で人を判断するな)
Appearances can be deceiving.(外見は人を欺く)
Don’t let appearances fool you.(外見に騙されるな)
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日本語のことわざの「名は体を表す」は、「名前には、そのものの本質や性質が表れている」という意味です。
物や人に名前を付けるときは、そのものの姿や性質を象徴するような名前を付けることが多いものです。
例えば、力強くたくましい人に「力也」という名前を付けたり、優しく穏やかな人に「優」という名前を付けたりします。
このように、名前は、そのものの本質や性質を反映するものであると考えられています。そのため、名前と実体が一致していることを「名は体を表す」というのです。
このことわざは、名前には、そのものの本質や性質が表れていることを認識し、そのことに応じた行動を心がけようということを説いたものと言えるでしょう。
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日本語のことわざの「名は体を表す」とは逆の意味を持つ日本語のことわざとしては、以下のようなものが挙げられます。
「羊頭狗肉」
このことわざは、名前は立派でも、中身は伴っていないことを意味します。
「名前負け」
このことわざも、「羊頭狗肉」とほぼ同じ意味です。
これらのことわざは、名前と実態が一致していないことに注意し、そのことに惑わされないようにしようということを説いたものと言えるでしょう。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(209)Two heads are better than one. 三人寄れば文殊の知恵
https://www.eionken.co.jp/note/two-heads/
心に響く英語ことわざ(211)Nothing is hard to a willing mind. 好きこそものの上手なれ
https://www.eionken.co.jp/note/willing-mind/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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