- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(206)Second thoughts are best. 念には念を入れよ
Second thoughts are best.
直訳は「二度目の判断が一番良い」で、似た意味の日本のことわざに「念には念を入れよ」があります。
このことわざの意味は、衝動的に決断を下すのではなく、一度落ち着いて再考してから判断を下した方が良い、ということを表しています。
最初の考えは熱意や勢いでできてしまうこともありますが、あとから冷静に考えると、より客観的かつ適切な判断を下すことができる、という考え方が根底にあります。
最初の考えがあまり良いものでなかった場合、再考することでより良い選択肢を発見できる可能性が高くなります。
また再考することで、衝動的に判断を下すミスや過ちを避けることができます。
このことわざは確かに当たっていることが多いですね。
直感的にこの考えは絶対に正しいと思えることがよくあるものです。
周りからそれは違うよと諭されても、そんなはずはないと思ってしまうものです。
しかし、残念ながら直感的に正しいと思った考えが間違っていることもよくあります。
このことわざで言うSecond thoughtsをやったとしても、なかなか最初に直感的に感じた考えを修正できないことも多いものです。
その意味でこのことわざは人間のバイアス(偏見)の強さとそれを再考することの重要性を諭していると思います。
別の例では、何らかのレポートを作成し、誤字脱字チェックも終えて、その時はこれで完璧だとと思っても、翌日、読み返すと、誤字を見つけたり、この表現は意味がよく伝わらないと思うことが多いものです。ですので、作成したレポート類は必ず翌日読み返してチェックすることが非常に重要です。
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”Second thoughts are best.”と似た英語のことわざには以下のようなものがあります。
Look before you leap.(飛び立つ前によく見よ)
The more haste, the less speed.(急がば回れ)
Haste makes waste.(急いで物事をすると失敗する)
Act in haste, repent at leisure.(急いで行動すると、後で後悔する)
これらのことわざも、いずれも「慎重に判断することが大切」というメッセージを含んでいます。
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日本語のことわざ「念には念を入れよ」は、注意したうえにも注意を重ね、さらに確認することをいい、少しの手落ちもないことにたとえるものです。
このことわざの意味は、物事を慎重に行うことが大切であるということです。何かをするときには、最初に注意して行うだけでは不十分です。さらに注意を重ね、確認することで、より確実に物事を成し遂げることができます。
例えば、旅行の計画を立てるときには、行き先や日程、交通手段、宿泊先などをしっかりと確認しておく必要があります。また、仕事でプレゼンテーションをするときには、内容をしっかりと準備し、練習をしておくことが大切です。
「念には念を入れよ」は、日常生活のあらゆる場面で役立つことわざです。物事を慎重に行うことで、ミスや失敗を防ぎ、より良い結果を出すことができます。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(205)Love is blind. 恋は盲目
https://www.eionken.co.jp/note/love-is-blind/
心に響く英語ことわざ(207)Nothing costs so much as what is given us. ただより高いものはない
https://www.eionken.co.jp/note/nothing-costs/
英語リスニング脳構築のポイント「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
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・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。
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