- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2025.04.02
更新日
2025.04.04

心に響く英語ことわざ(69)He that sows virtue, reaps fame. 徳の種をまくものは名声の収穫を得る
“He that sows virtue, reaps fame.”
訳は「徳の種をまくものは名声の収穫を得る」です。
かなり理解が難しいことわざです。
まず「徳の種を蒔く」を見ていきましょう。
「徳」ですが、「見返りを求めず、善いことを行うこと」を意味しています。
例えば、以下のような他人のためになる言動です。
・歩道に落ちているごみを黙って拾って、ゴミ箱に捨てる。
・困っている人向けの募金活動に快くお金を寄付する。
・学校の転校生や職場の新人などに親切にする。
このように言動は当たり前のように感じられますが、実際はそうでもありません。
・歩道のごみは自分のせいでないし、ごみは汚いし、拾ったごみをゴミ箱に持っていくのが面倒だから拾いたくない。
・100円くらいの募金は貧乏くさくて恰好が悪い。かといって、1,000円の募金は、お昼ご飯代が1回消えることになりつらい。だから募金活動をしている人には近づかない。
・学校の転校生や職場の新人に、当たり前のことを教えるのは面倒。自力で乗り越えるべきから、自分で何とかすれば良い。
ですので、徳を積む言動は結構ハードルが高いものなのです。
次に「名声の収穫を得る」を見てみましょう。
他人のためになる言動を地道にやっている人は、他人のためを思い、行動している人の利他の思いが自然と周りに伝わり、良い人たちが集まり、引き立ててもらえると考えられます。そうなると、勉強や仕事がうまくいき、人生も豊かになるという訳です。
このようにこのことわざはなかなか難解で、実行が難しい内容だと言えますが、頑張って少しでも実行していきましょう!
“sow”は「種をまく」などを意味し、“As you sow, so you reap.”(蒔いた種は刈らねばならない。自業自得)などの格言もあります。発音は“sóu”、動詞の過去形は”sowed”、過去分詞は“sown”です。
“virtue”は「美徳、善」など意味し、“Virtue is its own reward.”(徳はそれ自体が報いである。)などの格言もあります。発音は“və́ːrtʃuː”音節は“vir・tue”です。
“reap”は「収穫する」などを意味し、発音は“ríːp”、1音節の単語です。
この記事もご覧ください。
心に響く英語ことわざ(68)He that once deceives, is ever suspected. 一度ウソをつくと、いつまでも疑われる
https://www.eionken.co.jp/note/he-that-once-deceives-is-ever-suspected/
心に響く英語ことわざ(70)He that will lie will steal. 嘘つきは泥棒の始まり
https://www.eionken.co.jp/note/he-that-will-lie-will-steal/
どうすれば英語リスニング脳を創る事ができるか?「単語ごとの英音認識」と「意味の理解」ができるようになる学習法
https://www.eionken.co.jp/note/listening-english-recognition-understanding/
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著者Profile
山下 長幸(やました ながゆき)
・英音研株式会社創業者・代表取締役
・米国系戦略コンサルティングファームであるボストン コンサルティング グループ(BCG東京オフィス)及びNTTデータ経営研究所において通算30年超のビジネスコンサルティング歴を持つ。BCGでは日本のみならず、米国・欧州企業向けに経営戦略、マーケティング戦略、業務改革(BPR)、新規事業や新サービス開発プロジェクト、ソーシャルメディアマーケティングなどを多数経験。NTTデータ経営研究所においては、グローバルビジネス推進センターのエクゼクティブコンサルタントとして、米国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、バングラデシュ、UAE、サウジアラビアなどにおける市場調査・輸出拡大戦略立案などに従事。
・英語リスニング教育の専門家。長年、英語リスニング学習を実践・研究し、日本人に適した英語リスニング学習方法論を構築し、サービス提供のため英音研株式会社を創業。
・英語スピーキング脳を構築する効果的な学習方法も考案、英音研公式ブログに学習方法を投稿。
・趣味は米国の映画・ドラマを視聴して、米国人の価値観、文化、風習などを感じ取ること
・最近は、長年疑問に思っていたことや知りたいと思っていたことを生成AIに質問して、回答を読んで納得したりしている。これからの時代は膨大な知識データベースでもある生成AIへの質問力がポイントになると考えている。
・晴れていると、近くの小さな川沿いをウォーキングして、季節の移ろいを感じている。
・英語関連の著書に「生成AIをフル活用した大人の英語戦略」「英語リスニング学習にまつわるエトセトラ:学習法レビュー」「なぜ日本人は英語リスニングが苦手なのか?」など8冊がある。
Amazon.co.jp: 英音研株式会社: 本、バイオグラフィー、最新アップデート
・「シニアになって米国オンライン教育を受講してみた」シリーズとして9冊の書籍を発刊
「シニアになって米国の子供向け英語フォニックスのオンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け米国史オンライン教育を受講してみた」
「シニアになって米国高校生向け化学オンライン教育を受講してみた」など
・ビジネスコンサルティング技術関連の著書に「ビジネスコンサルティング技術・マインド体系」「新規事業アイデア創造の技術」「ビジネスレポートを書く技術」「ビジネスプレゼンテーションの技術」など14冊がある。