- 英語リスニングに強くなる!英音研公式ブログ / 205. 心に響く英語ことわざ
公開日
2023.05.25
更新日
2024.04.30
心に響く英語ことわざ(69)He that sows virtue, reaps fame. 徳の種をまくものは名声の収穫を得る
“He that sows virtue, reaps fame.”
訳は「徳の種をまくものは名声の収穫を得る」です。
かなり理解が難しいことわざです。
まず「徳の種を蒔く」を見ていきましょう。
「徳」ですが、「見返りを求めず、善いことを行うこと」を意味しています。
例えば、以下のような他人のためになる言動です。
・歩道に落ちているごみを黙って拾って、ゴミ箱に捨てる。
・困っている人向けの募金活動に快くお金を寄付する。
・学校の転校生や職場の新人などに親切にする。
このように言動は当たり前のように感じられますが、実際はそうでもありません。
・歩道のごみは自分のせいでないし、ごみは汚いし、拾ったごみをゴミ箱に持っていくのが面倒だから拾いたくない。
・100円くらいの募金は貧乏くさくて恰好が悪い。かといって、1,000円の募金は、お昼ご飯代が1回消えることになりつらい。だから募金活動をしている人には近づかない。
・学校の転校生や職場の新人に、当たり前のことを教えるのは面倒。自力で乗り越えるべきから、自分で何とかすれば良い。
ですので、徳を積む言動は結構ハードルが高いものなのです。
次に「名声の収穫を得る」を見てみましょう。
他人のためになる言動を地道にやっている人は、他人のためを思い、行動している人の利他の思いが自然と周りに伝わり、良い人たちが集まり、引き立ててもらえると考えられます。そうなると、勉強や仕事がうまくいき、人生も豊かになるという訳です。
このようにこのことわざはなかなか難解で、実行が難しい内容だと言えますが、頑張って少しでも実行していきましょう!
“sow”は「種をまく」などを意味し、“As you sow, so you reap.”(蒔いた種は刈らねばならない。自業自得)などの格言もあります。発音は“sóu”、動詞の過去形は”sowed”、過去分詞は“sown”です。
“virtue”は「美徳、善」など意味し、“Virtue is its own reward.”(徳はそれ自体が報いである。)などの格言もあります。発音は“və́ːrtʃuː”音節は“vir・tue”です。
“reap”は「収穫する」などを意味し、発音は“ríːp”、1音節の単語です。
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